ノババックスワクチン(高齢者4回目)
先日、母を4回目のワクチン接種に連れて行った。来月からマスク着用が緩和されるので感染が広がることが予測される。なのでその前に接種しておいた方がよいだろうということで接種を決めた。
本来ならばオミクロン対応のワクチンを打つタイミングなのだが、副反応がひどかったからmRNAワクチンは打ちたくないという母の希望を尊重し、4回目もノババックスにした。このタイミングでノババックス接種の人は少ないだろう思ったが、多くの接種者がいた。3月31日で令和4年秋開始接種が終了するため、今まで接種を悩んでいた人達も打ち始めたということなのかもしれない。
2022年11月2日から、4回目以降もノババックスを接種することができるようになった。オミクロン対応ワクチンに比べると効果は低いものの、接種により中和抗体価(ウイルスの感染力や毒素の活性を中和する抗体の値)が上昇する(=オミクロン株に対しても一定の有効性が期待できる)ことが確認されたためである。母のようにmRNAワクチンでアレルギー的な症状が出てしまう人の追加接種には適している。他のワクチンと異なり、接種間隔を6か月以上あけなければならない点には注意が必要だ。
今回の副反応は
1.接種翌日に微熱(母曰く「冷え性なのにその日は手先がほかほかしていた」)と接種部位の痛みが出た。
2.翌々日には腕の痛みが緩和され、平熱に戻った(母曰く「いつも通りに手先がキンキンに冷え切っている」)が、3日にふらつきと食欲不信の症状。ただこの日はすごく寒く血圧が上がってしまっていたのでそちらの影響もありそうとのこと。
3.かゆみも感じたがかきむしりたくなるほどではなく、湿疹が出ることもなかった。
上記三つを経て、4日目にはいつも通りの体調に戻ったとのこと。家族全員分の接種が無事に終わりホッとした。
新しい技術のワクチンで副反応も強めに出るということから、母のように新型コロナワクチンに対する不安を持つ人は多い。そうした人々が誤った情報に流されてワクチン忌避に陥っているように思える。
この3年間、SNSなどを見ていて感じたのは、デマや誤情報を発信している人の方が感情に寄り添うのが上手いということだ。医療従事者の方達も科学的なデータや統計に基づいた情報発信を懸命に行なってくれてはいるが、不安や恐怖に心を占められてしまった人達には、淡々と数字で語られるエビデンスベースの情報は響かないことが多い。むしろデータはなくとも不安に寄り添って「こうすれば大丈夫」と断言し、衝撃的な映像を交えながら「責めるべき敵はあれだ」と感情的に訴えかけるような情報に惹き寄せられてしまう。そしてそのデマや誤情報を信じた人が良かれと思ってさらに声高に情報発信をする。がん治療や子宮頸がんワクチンで見たのと同じ現象だ。
そうした負の流れを防ぐためにも、ワクチン開発会社はどういった人に強い副反応が出やすいのか、副反応が出た時にはどのように対処をすれば良いのか等について徹底的に調査・研究し、その研究結果を国などの公的機関ががわかりやすく平易な言葉や映像を使って情報発信していくようなシステムができたらいいなと思う。
新型コロナワクチン
2023.2.27投稿