青パパイヤの食べ方
地元の農協が昨年あたりから激推している食材、青パパイヤ。青パパイヤは完熟前に収穫されたパパイヤで、酵素をはじめ食物繊維やビタミンCなど様々な栄養素を含む健康食品として注目されている。あまり馴染みのない野菜だが、沖縄料理やタイ料理などではポピュラーな食材として使用されているそうだ。
南国でもないこの地域で青パパイヤ栽培に力を入れ始めた理由は、鳥獣被害を受けにくい点にあるらしい。確かにこの辺りは住宅街でも様々な渡鳥の姿を見ることができるくらいに鳥は多いし、捕獲したものを加工品として売り出そうという動きもあるくらいシカもイノシシも多い。年々ひどくなっている鳥獣被害から地元農家を救うために、被害を受けにくい青パパイヤを地域野菜として栽培し、ゆくゆくは特産品となるように盛り上げていこう!という動きがあるらしい。そんな訳で我が家も地域貢献すべく早速買ってみた。
青パパイヤは「パパイン」と呼ばれるタンパク質を分解する酵素を含んでいる。そのためダイエット効果があるとも言われているのだが、この酵素に直に触れるとかゆみが出たり皮膚が赤くなったりする場合がある。下処理を行う際にはビニール手袋などを使い、直接手で実を触らないようにするのが好ましい。
1.半分にカットする
ヘタとおしりの硬い部分を切り落とす。
縦方向にカットする。
2.種をとりのぞく
スプーンを使って種を取り除く。粘性はなく、梱包用の発泡スチロールのような種なので大きめのスプーンでこそぎ取ると簡単に取り除くことができる。
種が全くないタイプのものもある。断面に滲み出てきている白い液体がパパイン。肌に触れるとかぶれる場合があるので注意。
3.皮をむく
緑色の皮をむいていく。ズッキーニより少し硬いくらいの皮なのでピーラーでも簡単にむける。
4.水にさらしてあくを抜く
薄切り、千切りなど料理の用途に合わせてカットしたら、水をいれたボウルに入れて10分以上アク抜きをする。(5分くらいおいたら一度水をかえるとなおよし。)
アク抜きが終わったら一度さっと水洗いし、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る。これで青パパイヤの下処理は完了。冷凍する場合はしっかりラップで包み、ジップロック等に入れて急速冷凍する。1ヶ月くらいはもつが早めに使った方がよい。
青パパイヤのサラダ
1.薄切りにした青パパイヤに塩をふりかけて5分ほどおく。
2.水気をきったらカイワレ、サニーレタス、4等分にしたミニトマト、生ハムと合わせ、ナンプラー(小さじ1)、ごま油(小さじ1)、スイートチリソース(大さじ1)をそれぞれ回しかけてさっとまぜる。
しっかり下処理した青パパイヤは生で食べても美味しい。
青パパイヤのお浸し
1.沸騰したお湯に塩をひと摘み入れ、青パパイヤを2〜3分程度ゆがく。青パパイヤはゆがいてもそれほどしんなりしないので、お浸しにする時には時にはスライサーを使ってペラペラの薄切りにするのがおすすめ。
2.ゆがいたら冷水にさらす。
3.しっかりと水気をきったら麺つゆと(小さじ1)とたっぷりのかつおぶしで和える。
シャキシャキとした食感が美味しい。
青パパイヤと炒め豚肉の味噌炒め
1.砂糖(大さじ1)、味噌(大さじ1)、酒(大さじ1)、みりん(大さじ2)、すりおろしニンニク(一片分)を合わせて味噌だれを作る。
2.一緒に炒める野菜をカットする。にんじんは薄切り、ネギは斜め切り、しめじはかるくほぐしておく。
3.フライパンに油をしき、豚肉を炒める。
4.豚肉に火が通ったらしめじ以外の野菜と青パパイヤを加えてさらに炒める。
5.にんじんがしんなりしてきたらしめじを加え、味噌だれを回しかける。火加減を弱火にし、ふたをして3分ほど炒め煮する。
パパイヤの酵素には豚肉を柔らかくする効果もあるらしい。ご飯が進む一品だ。
青パパイヤと鶏肉の黒酢炒め
千切りにした青パパイヤをマコモダケと鶏肉の黒酢炒めと同じ要領で鶏肉と合わせて黒酢炒めにしてみた。一緒に炒めた野菜はピーマン、にんじん、きくらげ。青パパイヤは加熱してもあまり柔らかくはならないので、炒め物にしてもシャキシャキ感が楽しめる。
青パパイヤはクセがないのでどんな味付けでもよくなじみとても食べやすい。ただ加熱しても柔らかくならないので分厚くカットしてしまうとシャキシャキを通り越してゴリゴリとした硬い食感になってしまうのでそこだけ要注意。
農協で見つけた変わり食材
2022.9.28投稿