ひしの実の食べ方
在宅勤務になって以降、朝一に農協に行って珍しい野菜をかってくるのが夫の日課になっている。先日買ってきたのはひしの実(菱の実)というかなり変わったものだった。
見たことも聞いたこともない野菜。そもそも野菜なのかもわからない。早速愛用の野菜の便利帳で調べてみたが載っていなかった。Google先生で調べてみたところ、池や沼に生える水草の実ということがわかった。
それにしても面白い形。…ドラクエの「りゅうおう」みたいに見えるのは私だけだろうか。どんな味がするのか全く想像できないが、とりあえず困った時は天ぷらだ。農協のおばさま的には「炊き込みご飯がおすすめ」とのことだったらしいので、他の山菜と一緒に炊き込んでみた。
ひしの実の下準備
1.アクを抜く
塩水にさらしてアクを抜く。結構アクが強いらしいので朝から半日くらいつけておいた。
2.皮をむく
皮はびっくりするほど固い。ピーラーではまずむけないし、ナイフでりんごのようにむくのも形的に難しい。個人的なおすすめのは手だ。平らになっている部分を少し厚めに切り落とすと、そこの切り口から厚い皮と白い実の境目が見えるようになる。そこに少し切り込みをいれてから指でむいていくと、ぷりっときれいな形のまま実を取り出すことができる。(指は痛くなる。)
ひしの実を調理する
1.ひしの実の天ぷら
天ぷら粉をつけて揚げる。以上。我が家は日清の「コツのいらない天ぷら粉揚げ上手」を愛用している。これを使えば大抵の食材はきれいに美味しく揚がる。
食感はシャキシャキしている。味の方はほんのり甘味があるだけで、これといった特徴はない。塩や天つゆをつけて食感を楽しむ感じだ。知っている食材で一番似ているのはクワイ(お正月のおせち料理で食べるやつ)かな。
2.炊き込みご飯
ひしの実を厚めにスライスし、山菜と一緒にお米の上にのせ、炊き込みご飯の要領で炊き上げる。
天ぷらで食べた時よりも甘味が増した。食感も栗と芋の間のような、ほっくりとした感じに。
珍妙な見かけの割には味は主張がないひしの実。アク抜き、皮むきなど手間がかかる割には素朴すぎる食材だが、健康食材として注目されているらしい。古くから薬膳料理に使われているそうだ。あと、忍者のマキビシはこれを乾燥させたものなんだとか。まだまだ世の中には知らない野菜があるんだなあ…。
農協で見つけた変わり食材
2020.10.8投稿