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ミニちゃん二周年

二年前の七夕の頃、ななちと夫二人だけで商店街のお祭りへ行かせた。二人で浴衣を着てデート気分で出かけて行ったのを微笑ましく見送ったのを覚えている。一時間ほどして、ななちが満面の笑みを浮かべながら帰ってきた。「お土産だよ!」と手に金魚を持って。あの瞬間ほど二人で行かせたことを後悔したことはない。

金魚とはいえ、いきなりペットを買ってくるなんて…。実家で熱帯魚を飼っていたので魚の世話もそれなりに大変なのは知っている。大体うちには水槽ないし、かといって川に逃がすわけにもいかないし…。なんてことをしてくれたんだと頭を抱える私を横目に夫は嬉々としてホームセンターに水槽を買いにいった。絶対確信犯だ。

ななちが持って帰ってきたのは4匹。それぞれ「ポニョ」「金ちゃん」「アカちゃん」「ミニちゃん」と名前をつけ可愛がっていた。しかし、所詮はテキ屋の金魚、生命力は弱く、二週間ほどでミニちゃん以外の金魚は死んでしまった。金魚が死ぬたびにポロポロと涙を流し悲しんでいて、見ているこちらも辛かった。最後の一匹くらい長生きして欲しいなあと見守ること2年間。今でもミニちゃんはご健在で、本日で我が家にきてまる二年になる。

我が家は金魚まで個性があるのか、金魚らしからぬ生態で笑いを提供してくれる。例えば、餌が欲しくなると、リビングに面した水槽の左面側で上下に激しく泳いで存在をアピールし、それでも餌がもらえないと、水面で口をパクパクさせ水音をたてたりする。魚のくせに、知恵があるというか、愛嬌があるというか…なかなか可愛いのである。

一番おかしいのは寝方である。逆さにひっくり返って水面に浮かんで寝るのだ。最初見た時は死んだかのかと思って慌てたが、私たちが覗き込む目玉を動かし「何?エサくれるの?」という感じにくるっと態勢を戻して泳ぎ始める。日中は普通に泳ぎ回っているので、金魚によくある転覆病というわけでもなさそうだ。夜寝る時だけ、わざわざ逆さまにくるっとひっくり返って寝るのである。

私達はもう見慣れて普通の光景になってしまったが、遊びにくる人はみんな「あれ?死んじゃってるよ?」と驚く。そうすると、くるっと戻って普通に泳ぎ回るので再度驚く。魚も一人っ子だと個性的に育つのだろうか…。

そんな訳で、金魚とはいえすっかり我が家の一員として大きな存在となっているミニちゃん。もうだいぶミニサイズではなけれども、いつまでも元気でいて欲しい。

2013.7.7投稿

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