このGWの私の課題であった、ななちのピアニカバッグが完成した。夫の指導の元、自力で作った最初の（そしていおそらく最後の…）バッグである。自他ともに認める不器用な私は、縫い物全般を夫に丸投げしている。今回ももちろんそのつもりだったのだが…。

このGW中に、来週末の結婚式に着る訪問着に半衿を縫い付ける必要があった。ついつい面倒くさくて先延ばしにしていたのだが、流石にそろそろやらなくては…と先日ネットで半衿の付け方を調べてみた。そして愕然とする。全くわからないし、できる気がしない。これは夫を召喚するしかない。しかし、夫にはピアニカバッグも作ってもらわねばならない。休み明けに持っていく必要があるのだ。

日程はタイトだし、折角の休みに二件も仕事を頼むのはなんだか申し訳ないし…と悩んだ結果、ピアニカバッグの方を頑張って作るという健気な姿勢を見せることよって、夫に半衿の縫い付けを引き受けてもらおうという打算に行き着いた。

そんな超後ろ向きな動機で始めたピアニカバッグ作り。楽しい訳がない。はっきり言って苦行でしかなかった。わからない、どうやるんだと夫に聞きまくり、かえって手を煩わせてような気もするが…なんとか最後まで仕上げることができた。色々ズレているし、ゆがんでいるがとりあえずピアニカを入れて運ぶことはできそうだ。これで私のミシン人生は終わった…。完成の喜びはあったが、もうお腹いっぱいな感じだ。しかも久しぶりに連日夜なべしたせいで、休日なのに疲労困憊している。

もう二度とやらないし、できないと心に固く誓ったが「ママ、がんばったね！ありがとう！！」というななちの温かい言葉と嬉しそうな笑顔に、ほんの少しだけその決意が揺らいだ。