『トリケラタンクのタイムマシンめいろ』(小峰書店)



雨の日の休み時間は何をしているの?と聞くと、図書館に行って本を読んでいるという。「うちにあるトリケラトプスの迷路のね、お話の絵本シリーズがあるから、それ全部読もうと思ってるの。」とななち。
『トリケラタンクのタイムマシン迷路』は、ななちお気に入りの迷路絵本だ。幼稚園の時、園から配布された夏の絵本のパンフレットの中にこの絵本を見つけた。恐竜と迷路。どちらもななちが大好きな要素が入っていたので一目見るなり「これが欲しい!」とお願いされて購入したものだ。

ストーリーは、男の子がトリケラトプスに似たタイムマシン「トリケラタンク」に乗って、トリケラトプスのいる白亜紀まで旅をする、というもの。ページごとに白亜紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀、三畳紀、ジュラ紀、そして白亜紀と時代が進んでいき、迷路をクリアしながら進んでいくというゲームブック的な絵本だ。各ページ下には絵探しクイズもついている。

幼児向けにも関わらず時代考証は正確だし、恐竜だけでなく「ギガントスコルピオ(巨大サソリ)」だとか「プロトファスマ(巨大ゴキブリ!!)」、「アーケロン(亀的なもの…)」等、その時代に生きていた色々な古生物が生き生きとリアルに描かれている。皮膚の質感まで細かく描き込まれた恐竜と、漫画っぽいラフなタッチで書かれた男の子とネコのギャップが面白い。(どちらに重きが置かれているかがよくわかる。)

迷路は時代が進むごとに難易度が上がっていき、最後の迷路はかなり複雑だ。幼稚園児には少し難しいかもしれないと思ったが、子供というのは好きなもの、興味があることには頑張るもので、めげずに何度も挑戦していた。
それにしても、「コエルロサウラブス」だとか「エオゾストロドン」だとか、恐竜の名前は音に出して読もうとするととても難しい。(しかも全く聞いたことのない名前ばかり…。)
ちなみに、ななちが学校で見つけたのは同作者の『たたかう恐竜たち』というシリーズだ。全部で12巻あるらしい。

『時の迷路』(PHP研究所)



ななちはもちろん、我が家のみんなが大好きなゲームブック、香川元太郎さんの迷路シリーズの第一弾「時の迷路」。「トケイ石」によって開かれた時の扉をくぐって時間旅行をするというストーリーになっている。この本で旅をするのは、現代→恐竜時代→氷河時代→縄文時代→弥生時代→古墳時代→奈良時代→平安時代→鎌倉時代→戦国時代→江戸時代→そして時間のさけめとなっている「時の回廊」の12の時代である。さすが歴史考証イラストの専門家というだけあって、各時代の風景、文化、そしてそこに住んでいる人々の様子が実に細かく生き生きと描かれている。

各時代ごとに迷路は簡単な迷路と応用編の難しい迷路の二種類が用意されている。簡単な迷路は幼稚園生の頃から、難しい迷路は小学校ぐらいから楽しめるだろう。この絵本の一番の醍醐味は、やはり隠し絵である。空の雲の形がイルカだったり、岩の模様の中にワニが隠れていたり、と緻密に描かれたイラストの中に物や動物の絵が隠れているのである。比較的簡単に見つかるものから、大人でも苦戦するほど見つけにくいものまであるので、子供と一緒になって楽しむことができる。また、各時代に「おとしもの」として現代の食べ物や文房具などを捜す「探し絵」のゲームもある。一冊で色々な遊びができるので、今でも天気が悪い時や体調がイマイチな時など、外で遊べない時に大活躍である。

『冒険!発見! 大迷路 大魔王の復活』(ポプラ社)



インフルエンザの予防接種へ行った。注射のご褒美にミスドでドーナツを食べ、絵本を一冊買うというのが我が家の長年のお約束である。もう小学生になったし、そろそろご褒美は卒業でもいいんじゃあないかと思ったのだが、小学校で今ハマって読んでいる絵本があるので、家にも一冊欲しいとおねだりされてしまった。図書館や学校で借りた本であっても、気に入ったら買って手元に置いておきたくなるというのは夫譲りのようだ。まあ週末台風だから暇つぶしになるかなあとも思い、結局買ってしまった。絵本に関してはお財布が緩みがちなのである。

『大迷路』シリーズのうちの一冊、『大魔王の復活』。内容的には迷路と、隠し絵から成っており、香川元太郎さんの『時の迷路―恐竜時代から江戸時代まで』のシリーズをもっと低学年向けにしたという感じだ。香川元太郎さんのシリーズが細かく描き込まれた写実的な絵であるのに対し、こちらの『大迷路』シリーズはデフォルメされた漫画的な絵柄である。そのため、隠し絵はさほど難しくはないし、迷路も複雑ではない。『時の迷路』シリーズをやりこんでいるななちには物足りないのでは…と思ったが、勇者を中心に魔法使い、弓使い、盗賊といった仲間たちとパーティーを組んで魔王を封印するというゲーム仕立てなストーリーが楽しいようだ。三頭身の可愛らしいキャラクター達もお気に入りのようである。難易度的に大人にはちょっと物足りないが、子供同士で、友達と一緒にワイワイやるのには適している絵本だと思う。

『トリックアート図鑑』(あかね書房)



今日は4月1日なので、エイプリルフール的なものを…という訳でななちのお気に入り「トリックアート図鑑」を紹介しよう。

トリックアート、いわゆる「だまし絵」と呼ばれる絵は、人間の目の仕組みをうまく利用して、大きさや傾きを実際とは違うように見せたり、平面なのに立体的に見せたりしている。この本は、色々な種類のトリックアートを紹介すると共に、その仕組みをとてもわかりやすく解説していて、大人が読んでも「なるほど!」と新しい発見がある。だまし絵の巨匠、エッシャーの絵にも良く見られる「多義図形」や「ネッカーの立方体」もやさしい言葉で詳しく紹介されている。定規を使って長さを確かめたり、隠し絵を見つけあったりと親子での楽しみ方は色々だ。実際に簡単なだまし絵を描いてみても楽しいだろう。

子供の頃、初めてエッシャーの「滝」の絵を見た時「一体どうなっているのだろう?」と夢中で何度も指で水の流れをたどった。以来大人になった今でもエッシャーは大好きである。