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時の迷路

『時の迷路』(PHP研究所)

ななちはもちろん、我が家のみんなが大好きなゲームブック、香川元太郎さんの迷路シリーズの第一弾「時の迷路」。「トケイ石」によって開かれた時の扉をくぐって時間旅行をするというストーリーになっている。この本で旅をするのは、現代→恐竜時代→氷河時代→縄文時代→弥生時代→古墳時代→奈良時代→平安時代→鎌倉時代→戦国時代→江戸時代→そして時間のさけめとなっている「時の回廊」の12の時代である。さすが歴史考証イラストの専門家というだけあって、各時代の風景、文化、そしてそこに住んでいる人々の様子が実に細かく生き生きと描かれている。

各時代ごとに迷路は簡単な迷路と応用編の難しい迷路の二種類が用意されている。簡単な迷路は幼稚園生の頃から、難しい迷路は小学校ぐらいから楽しめるだろう。この絵本の一番の醍醐味は、やはり隠し絵である。空の雲の形がイルカだったり、岩の模様の中にワニが隠れていたり、と緻密に描かれたイラストの中に物や動物の絵が隠れているのである。比較的簡単に見つかるものから、大人でも苦戦するほど見つけにくいものまであるので、子供と一緒になって楽しむことができる。また、各時代に「おとしもの」として現代の食べ物や文房具などを捜す「探し絵」のゲームもある。一冊で色々な遊びができるので、今でも天気が悪い時や体調がイマイチな時など、外で遊べない時に大活躍である。

香川元太郎さんの迷路シリーズはたくさん出ており、どれも面白い。コレクションしたくなるシリーズだ。

2013.10.30投稿

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