データ整理
3月はほぼ引きこもって過ごした。仕事柄、元々引きこもりみたいな生活をしているが、土日祝日もずっと家にいるということはあまりなかった。ゆっくり家にいることができるこの機会を有効に使おうと思い、1ヶ月かけてななちの10年アルバムの作成と、ノートに記録していた家計簿(10年分)の電子化作業をした。
ななちの10年アルバムは父の古希のお祝いの時にてプレゼントしようと思っていたのだが、その日を迎える前に父は逝ってしまった。それ以来、父の元気な頃の写真を見るのが辛くて写真の整理もアルバム作りもできなくなってしまい、放置状態だった。この春、母が古希を迎えたので今度こそ作ってプレゼントしようと奮起し、写真データの整理とアルバム作成を再開した。
ななちが生まれてから12年間の写真データはすごい量だったが、どの写真も懐かしく、愛おしかった。そして父や母を始め、祖母や弟家族、親戚、友達など本当に多くの人に愛され、支えられてきて今があるのだなと感謝の気持ちでいっぱいになった。
消しゴムと同じくらいの大きさしかなかったななちの足は、今では私の足よりも大きい。アイキャッチの写真は東京で暮らしていた頃、よく二人で散歩をした川沿いの道の写真だ。この先にある小さな道祖神に石をお供えするのが日課だった。あの小さなななちが、明日から中学二年生になるななちであるということが本当に不思議でならない。
家計簿の電子化も面倒な作業だったが面白かった。支出の内訳から当時の生活が透けて見えるのだ。結婚して最初の4年間は、食費と娯楽費が家計の1/3を占めていた。週末のたびに昼・夜外食し、長期休みには旅行に行っていたので当然だろう。出産を期にガクンと娯楽費の割合が減り、ななちの成長に比例するように年々食費と教育費が占める割合が上がっている。家計簿の変遷から生活スタイルの変遷を振り返ることができ、懐かしい日々を思い出すことができた。
写真も家計簿も電子データに過ぎないが、そのデータは過ごしてきた時間が生み出してきたものなのだなと言うことを感じた1ヶ月間だった。
2020.4.6投稿