二分の一成人式

昨日はななちの二分の一成人式だった。二分の一成人式とは、成人=20歳の半分、つまり10歳を迎えたことを記念する行事で、主に4年生の三学期の授業参観日に行われているものである。私が子供の頃にはなかったし、高校生のママさんも「うちの息子の時にはなかった」と話していたので、この地域ではここ5〜6年の間に広まり、定着してきた行事のようだ。行事の内容は地域、学校によって大きく異なるようで、大規模なところでは卒業式のような式典を開催して、証書の授与などを行ったりするところもあるようだ。

うちの学校では、あくまで授業参観の一つとして実施されており、クラス単位で開催される。そのため、クラスによって内容もさまざまだ。ななちのクラスでは、群読と合唱・合奏などを披露してくれた。担任の先生は子供が主体となって行うことを大切にしてくれたようで、群読の言葉や歌う歌、イベントの進行方法などは、子供達が学級会議で相談し、決めたそうだ。

いつもの授業参観では、茶々を入れてばかりのやんちゃな子達も、今回ばかりはふざけたりせず、真剣な顔で背筋を伸ばして群読していた。自分達が企画したイベントだからしっかり成功させよう、という思いがあったのかもしれない。子供達の澄んだ歌声と、一生懸命な眼差しにうるっときてしまった。クラスの子供達は、幼稚園に入る前の、おしめをしているような時から知っている子も多いため「みんな大きく立派になったなあ」ととても感慨深かった。

賛否両論溢れる二分の一成人式だが、個人的には思い出に残る良い行事だった。それは我が家が、問題のない恵まれた家庭であるからという部分もおおいにあるだろうが、学校側の運営の仕方もよかったのではないかと思う。

平日の昼間ということもあり、仕事で親が来られない子も多くいる。また、全学年同じ日に参観が行われるため、他の学年に兄弟がいる親はずっと四年生の教室にいることができない。そうしたことを考慮し、あえて大仰な行事にしていないし、親の参列を強要することもしていないのだと思うが、そこが良かったと思う。過剰な演出をせず、シンプルに子供が主宰する行事として開催してくれたからこそ、自然な感動があった。

自分達で一つの行事を企画し、進行することで子供は自信をもち自立心をもつことができる。親はそんな子供達の姿に成長を感じ、子離れの時期を意識する。思春期に入る前のこの時期に、こうした機会を与えてくれた二分の一成人式を、私はありがたいと思った。