絵本レビューとWwbと…

トーキョーショー

意識的に時事ネタは書かないようにしているのだが、今回のオリンピック閉会式のトーキョーショーは、いろいろ感じるところがあったので書いてみようと思う。

正直なところ、あまりスポーツに興味がないためオリンピックにもさほど関心がない。むしろ、ロゴや国立競技場をめぐってゴタゴタしている状態で本当に4年後にオリンピックなんてできるのだろうか、震災からの復興も未だ完全じゃないこの時期に招致なんかして大丈夫なのだろうか、という思いの方が大きかった。

しかしトーキョーショーを見て気持ちが変わった。ブルガリアンボイスの君が代が流れ、フィールドに日の丸が浮かび上がった時、鳥肌がたった。…まるでイノセンス…!そこからのムービーも秀逸だった。日本の名所と選手たちが一体となって描く美しい日本と、ブレードランナーや攻殻機動隊に描かれているような未来都市としての東京。そして、その映像の各所に散りばめられていたキャプテン翼、パックマン、ドラえもん、キティ、マリオなどのキャラクター達。

国際的な大イベントの会場で、小さい頃から慣れ親しんだキャラクター達が活躍している映像が流れる様子はなかなか感慨深いものがあった。少し前までは、「マニア」「オタク」と、どちらかというとマイナスイメージをもたれがちだった漫画やゲームが、現代日本の文化の一端を担うものとして認められ、世界の大舞台に登場したのだから。

あの内容のショーが企画され、偉い役員さんの審査を通り、実施されるなんて、新しい時代がきた、というような気がしてならない。これはテレビアニメやファミコンに慣れ親しんできた私たち世代が、社会の中核を担うようになってきた、ということなのかもしれないなと感じた。

2016.8.23投稿

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