今日は節分。私が恵方巻きを作り始めると、ななちもいそいそと紙袋を取り出して、鬼のお面の制作にとりかかりはじめた。さすがにもう、それを被って外に出て窓から「ばあっ！」とやるのは恥ずかしいのだが…ななちはやる気満々。そこで今年は、「昔、ママがババちゃんちでやったお菓子まきをしよう！」という提案をしてみた。

小さい頃、祖母の家でやった豆まきは、豆をまき終わった後に、「福は内〜！」といって飴やらチョコやらのお菓子を部屋にまいて、それをみんなで拾う、というものだった。随分小さい時の記憶だが、嬉しかったので鮮明に覚えている。この辺りではあまりやらない風習なのでちょっと調べてみたところ、どうやら福岡にそうした風習があるらしい。祖母が博多の人だったので、おそらくルーツはそこだろう。ちなみに私の実家では、豆をまく時は全ての部屋の明かりを消し、まき終わった後、家の中にまいた豆を暗がりで拾って集める…というルールもあったのだが、もしかしたらそれも祖母からきているのかもしれない。

一通り豆をまいた後、真っ暗にしたリビングに「福は内〜！」と言いながらチョコやマシュマロ、キャンディーなどをばら撒き、「3,2,1」とカウントダウンして、ななちと二人でお菓子集めをスタート。夜目が全く効かない私は、お菓子を二つしか取れなかった。

ちょっと変わった豆まきにななちはかなりご満悦。そして「お礼に、今年はななちが被るよ！」と制作した鬼の面を被り庭に出て行った。結局、やるんかい…。（でもまあ、私が被るんじゃないからいいけど。）