絵本レビューとWwbと…

『11ぴきのねこ どろんこ』(こぐま社)

馬場のぼるさんの「11ぴきのねこシリーズ」の中でも特にななちが気に入っているのがこの「11ぴきのねこ どろんこ」だ。なぜお気に入りかと言うと、恐竜が出てくるためである。

散歩をしていたねこ達は、崖の下に落ちて泣いている子供の恐竜を見つける。みんなで力を合わせて助けてあげると、恐竜のジャブは喜び、ねこ達と仲良くなる。背中に乗せてもらったりと最初は大喜びのねこ達だったが、泥沼に飛び込んだり、魚を持って行ってしまったりするジャブのいたずら(→悪気はない)に閉口し始める。ねこ達は、ジャブを懲らしめようといたずらを仕掛ける。見事にひっかかり驚いたジャブは、森の奥へ逃げ帰りそれから全く姿を見せなくなってしまう。

かわいそうなことをしたと反省し、さみしがるねこ達。一年たったある日、突然ジャブが帰ってくる。しかも、子供を三匹連れて。ねこ達は、背中に飛び乗り大喜び。昔のようにジャブが泥沼に飛び込んでも「わーい」とみんな笑っている。「クロネコになったねー。」とななちもよく笑っていた。タイトルの「どろんこ」は泥遊び好きのジャブと真に心を通わせみんなでどろんこになる最後のこのシーンからきているのである。

好奇心旺盛で、時に優しく時に意地悪なねこ達。なぜか憎めないのは、ねこ達が私達と等身大の人間臭さを持っているためだと思う。「いい子すぎない」部分が、共感を誘うのだと思う。

7/13から9/1までうらわ美術館で「11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展」が開催されるそうだ。絵本や漫画の原画、スケッチの展示やら工作などのワークショップ、さいたま市の図書館員による絵本の読み聞かせ会などが行われるらしい。

うらわ美術館

2013.6.26投稿

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