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『11ぴきのねことへんなねこ』(こぐま社)

ななちが幼稚園でどハマリした馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」シリーズ。クリスマス前に送られてきたこぐま社のパンフレットを見て、「水玉ねこが出てくるのときょうりゅうが出てくるのが欲しい!」とせがまれ購入した。今回紹介するのは「水玉ねこ」が出てくる物語である。

11ぴきのねこが夕食用の魚を釣っていると、見たことがない水玉もようのねこがやってくる。「へんなねこ…」と言いながらも興味津々の11ぴきのねこ達。あとをつけていくと、へんてこな家に葉っぱを貼り付けている。「なんだか おもしろそう…」と11ぴきのねこ達はみんなで水玉ねこをお手伝い。大喜びの水玉ねこは、なんと水に潜って網で大量の魚をとって11ぴきのねこ達にプレゼントする。なんと水玉ねこは宇宙ねこだったのだ。

宇宙船をなおすためにお鍋の蓋が欲しいという水玉ねこに、ちゃっかりまた川に潜って魚をとって欲しいとおねだりする11ぴきのねこ達。しかも宇宙旅行について行こうと、こっそり宇宙船に乗り込んでしまう。ところが、一枚上手のみずたまくんは、おほしさま花火でねこ達の注意をひき、花火に夢中になっている間に空へ飛び立ってしまう。ねこ達が宇宙で食べようと詰め込んだ魚と一緒に…。最後のページのあんぐりと口をあけた11ぴきのねこ達に思わず笑ってしまう。

新参者をはぶいたり、でもほっとけなかったり、欲を出したり、出し抜かれたり…。11ぴきのねこ達はとても人間臭く、親近感がもてる。シンプルな絵にも関わらず、その時その時のねこ達の感情がよく表現されているのも魅力である。

2013.6.24投稿

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