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『はいしゃさんにきたのはだれ?』(わくわく世界の絵本)



ななちの歯は、エナメル質が薄く虫歯に弱い。そのため定期的に近所の歯医者で虫歯予防のフッ素を塗ってもらっているのだが…そこで出会ったのがこの絵本である。

行くたびに手にとって読むのだが、まだ黙読スピードが遅いななちはいつも途中で治療の順番がきてしまい最後までたどり着かない。そんな訳で「今度来たらまた続きを読むんだ。」と歯医者に行く楽しみの一つとなっていた。ところが、本日ついに読破してしまった。次回からはどうするのかと思っていたら「また最初から読む!」とのこと。確かに、繰り返し読みたくなる魅力がある絵本である。

多くの子供がそうであるように、サムは歯医者が大嫌い。恐ろしげな診察椅子を目にしただけで、泣いて騒いで椅子の下に隠れてしまう。そんなサムに、名医マーガトロイド先生は今まで治療にやってきた動物達のエピソードをおもしろおかしく語り出す。トラにビーバー、ワニ、そしてクジラやコブラまで…色々な動物を相手繰り広げられた奇抜で愉快な奮闘劇に夢中になっているうちに、サムの治療は無事に終了。ストーリーのオチは予想通りのものであるが、コミカルなイラストと大胆な構図、そして奇想天外な治療劇は、読んでいるだけで楽しく明るい気持ちになる。

2013.4.3投稿

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