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LINEデビューしてみた

先日ついにLINEデビューしてしまった。色んな人から誘われるたびにガラケーであるのを理由に、操作がめんどくさいからLINEはやらないと断ってきたのだが…。「iPad持ってるならフツーにできるのではないか?」と指摘されてしまったのである。iPadは持ち歩いていないが、ほとんど家にいる私の場合、電波の届かない携帯よりもWi-Fiに繋がってるiPadの方が早く連絡がとれるはずだ、と言うのだ。

確かに私のガラケーは、電波状況が良くない。というより、docomoの電波状況と言った方がいいかもしれない。雨の日は常に圏外。写メは3回に1回くらいしかまともに送れない。自治会がdocomoに電波状況改善を依頼したこともあるほどだ。(でもダメだったので多くのご近所さんがSoftBankとauに流れて行った。)そんな感じなので私も不便を多少は感じていたが…それ以上に周りが不便を感じていたようだ。(申し訳ない…。)

みなLINEを使っているので、入ってくれれば色んな連絡が一括でできるようになるとのこと。私の筆不精を承知した上で、「既読スルーでいいから。連絡がついたってことがわかればいいから。」とまで言われてしまったのでデビューすることにした。

2012年の11月にLINEへの登録ステップが変わり、登録時に強制的に電話帳のデータを吸い上げられなくなったというのも、始めていいかなと思った理由の一つである。いくら無料で便利だからとはいえ、電話帳に載っている全ての人を「友だち」と登録してしまうシステムにはかなり抵抗があった。携帯の電話帳には親戚や仕事の相手といった友達とは言えない人も多く登録されているためだ。今回の変更で、初期設定時のアドレス送信はスキップできるようになったので「最初に友だち登録されてしまった知人を後からブロックする」という気まずい思いをしなくて済むようになったのである。

初期設定でアドレスを送信しなければ、「友だち」がゼロの状態でスタートする。その後、設定メニューの「友だち」で「友だち自動追加の機能」と「友達への追加を許可」をオフ設定にする。

さらに「プライバシー管理」の「IDによる友だち追加を許可」をオフにし、「メッセージ受診拒否」をオンにする。

この状態で連絡をしたい友達と個人的にIDを交換すれば、連絡を取り合う必要がある相手だけとLINEができる。もっとも、繋がりを広げて行こうというSNS本来の使い方ではないが…。

使ってみると確かに便利ではある。複数人数でチャットができるトーク、種類豊富なスタンプも面白い。とりあえず鷹の爪とリサ&ガスを購入。

だがこの便利さが、使い方によっては問題になるのかもしれないと感じた。まず、この「既読表示機能」。人によっては「読んだのに反応なし?」と不快に思う人もいるだろう。また、読んだからには何か言わなきゃと気を遣う人もいるだろう。実際に、既読スルーがいじめの原因になったりもするというし、最近のソーシャル疲れもこの辺りからきていると言われれいる。

そして、チャットのようにやり取りされる短い言葉。顔が見えない分、メールやチャットでのやり取りは、こちらが思っているニュアンスとは異なるニュアンスで相手に伝わる可能性がある。それ故、多感であり、まだ己の感情をコントロールできない思春期の少年少女は、この短い言葉のやり取りの中で関係をこじらせることが多いのだと思う。リアルタイムのやり取りであるため、落ち着いて言葉を選ぶことができない。むき出しの感情を短い言葉にのせてやり取りしていくことにより、互いに攻撃的になり、激情し、先日のような事件が起こったのではないだろうか。

昔から「言霊」とか「ペンは剣よりも強し」とか言われるように、言葉には強い力がある。実際私も、昔、ある人が何気なくかけてくれた一言に感銘を受け、それが今の私の生き方に大きく影響している。言葉は人を救うこともできるし、絶望させることもできるのだ。

だからこそ、言葉は大切に、適切に使わなければならない。特に相手の顔が見えない場合はなおさらだ。手紙を書く時に何度も自分で推敲するように、メールやトークをする時も、きちんと相手の顔を思い浮かべて、言葉を選ぶ必要があるのだと思う。

先日の事件を受け、18歳未満の利用者にLINE機能の利用制限をかける動きがあるらしい。もちろんそうした対応も必要だが、それ以上に子供達に言葉の力の大きさを教えて行く必要があるのではないかと思う。

2013.9.6投稿

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