ガラパゴスにいる理由
今日は祖母の法事で築地の本願寺へと出かけた。久しぶりに親族が揃い、会食をしたのだが、うちの家族以外の親戚全員がLINEとFacebookを利用していることに驚いた。うちの両親が一番上の世代であるとはいえ…ずいぶんスマートな時代になったものだ。
この1年で幼稚園のママさん達も次々にスマホデビューをし、「いい加減スマホにしてLINEしようよ」とか「なんでFaceBookなんでやらないの?」とかお誘いを受けるようになった。しかし、イマイチ気が進まず依然ガラパゴスに住み着いている。
確かに便利そうではあるのだが…そもそも私は用事がある時以外は連絡をとらない筆不精であり、全くマメではない。おまけに生来の不器用さから「最近どう?」と自然な感じで近況を尋ねたり、メールでとりとめのない会話をしたりすることができない。連絡をすることで相手に返事を書かせる手間をかけてしまうのではないか…と妙に構えてしまうのだ。
だからこそ、相手が自分のペースで記事を閲覧できるブログの方を私は好む。しかも複数人に一斉に近況を報告することができるという点もよい。人付き合いに関して臆病かつ不精者だということなのだろう。こんな私を理解し、付き合いを続けてくれている友人達はかけがいのない存在であると本当に感謝している。
また、古臭いのかもしれないが、企業にプライベートな情報を預けることは、行動や嗜好を把握され、監視されている感じがして気分の良いものではない。冬にGoogleで「サンタクロース」を検索しようと文字を入力していたら「サンタナ」が検索候補に出てきた。…なんだかGoogleに見透かされているような感じがして嫌だった。
便利な無料サービスの裏には、登録者のメールや電話番号を元に新たなユーザを集め顧客情報を収集したいという企業の思惑がある。だからこそSNSは友達の輪が広がるようなシステムになっている。それを便利と捉えるか、煩わしいと捉えるかは個人の自由であるが、利用するからにはユーザも知識を高め、サービスに利用されないよう気をつけていく必要があると思う。
職業柄、Webサービスに関する情報や知識は得ておく必要があるため、いつかはLINEやFacebookに手を出さざるを得ないとは思っている。でも可能な限りはガラパゴスに滞在して、気ままにブログを書いていきたい。
2013.3.10投稿