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チョコレートの魔法

お待ちかねのバレンタインデー。ななちは朝起きるなり、早速昨日作ったチョコをパパにプレゼントしていた。パパも喜び朝からニコニコ嬉しそうに食べていた。

今年はパパの他に、仲良しの男の子5人にチョコをあげた。まだ特定の誰かが好きという訳ではないらしい。友達の半数以上が男の子でほぼ同化して遊んでいるのでまあ、当然なのかもしれないが…。それでも若干の順位は出てきたようだ。今年も辛うじて「一番好きな人」の座を死守したパパだが…さて、後何年もつだろうか。

幼稚園の男子諸君は昨日から「チョコ何個もらえるかな?」とドキドキしていたようで、しきりに女の子達に誰にあげるのかを尋ねて回っていたらしい。自分の名前が入っていないとわかると途端に「ま、オレチョコ嫌いだし。」なんて強がってみたり。かわいらしい話である。それにしても、幼稚園でバレンタインデーなんてずいぶんと早いような気がする。

私が初めてチョコをあげたのは確か小学校4年だった。とても小さな学校だったので同学年の男子全員(…と言っても2人しかいなかったが。)にあげたら、それを見ていた担任の先生に「僕にはないんだ…。」とひどくがっかりした感じで言われた。
子供ごころにかわいそうに思い、放課後ニート改めて届けに行ったらとても喜び、一ヶ月後のホワイトデーにとても大きな丸い缶にはいったキャンディーの詰め合わせをもらった。すごく驚いたし、嬉しかったので今でも鮮明に覚えている。

世の中のほとんどの人が、チョコレートショップの陰謀だとわかっているのに、こんなにも毎年盛り上がるのはなぜだろう。甘かったり苦かったりする思い出を作ってくれるチョコレートの魔法のせいなのだろうか。

2013.2.14投稿

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