絵本レビューとWwbと…

昔のように本が読めなくなった話

我が家は夫婦揃って本の虫で、家の本棚は常に飽和状態。自他ともに認める本好き夫婦であったのだが、この半年ほど私は新しい本を読んでいない。読みたいと思う本はたくさんあり、買ったりもしているのだが、積読状態が続いている。読みたいのになんとなく本を開く気にならない。読みたいと言う欲求よりもめんどくさいという気持ちの方が勝ってしまう。本を買ったら速攻読破するタイプだったのでまさか自分が積読するようになるとは思わなかった。

本を読むには集中力が必要だ。加えて私は読む時は1-2時間没頭したいタイプなのでまとまった時間も必要となる。この二つが揃わなくなってしまったのが積読の原因だと思われる。

まず集中力だが、ここ数年で明らかに低下したと感じている。加齢もあるだろうが、どちらかというとメンタル的な要因の方が大きい。母が体調を崩したり、義母の認知症が進んでしまったりと、心配事が増えた。加えて今年はななちの受験もある。本の世界に没入しようとしてもこれらの心配事が頭にちらついてしまう。こんなに心配事があるのに呑気に読書を楽しんでいていいのだろうかという強迫観念のようなものが読書欲と集中力を削いでしまう。

次に時間だ。ななちが高校生になったために朝食は早く、夕食は遅くなり、別々に食べる日が多くなった。加えてコロナ禍以降、夫が在宅勤務になったため昼食を作るようになり、多い日は1日5回(朝食2回、昼食、夕食2回)ほど食事の支度&片付けをするようになった。そこに諸々の家事、仕事、週一ペースでの実家訪問なども加わり、日中は忙しく、本を読む時間がとれなくなってしまった。

一方で夫の深夜帰宅がなくなった分、夜は自由な時間が増えた。この時間を読書タイムにできれば良いのだが、疲れのためか読んでいると目がショボショボしてくる。気がつくと寝落ちしていたりして、なかなか読み進めることができない。

今は心身ともに疲れているんだ、元気になったらまた昔みたいに読めるはず…と読書をやめたところ、あっという間に半年経ってしまった。こんなにも長い間本を読まずに過ごせてしまった自分にショックを受けたし、部屋に増えていく未読の本を見て高揚感ではなくストレスを感じてしまうことにも落ち込んだ。そして昔と変わらないペースで本を読み続ける夫をちょっと妬ましく思った。

もう昔のように読書を楽しめないのだろうか…と不安になった時、Kindleで井筒先生の『ロシア的人間』がキャンペーン価格になっているのを見つけた。思わず脊髄反射で購入し、そのままスマホで読み始めたところ…読める!読めるぞッ!…気がつくと2時間経過していた。

井筒先生の著作は惹き込まれやすいというのもあるが、なぜまた急に没頭して読めるようになったのか。それは文字が読みやすかったためだ。フォントサイズが大きく、コントラストもはっきりしていた。そして気がついた。もしかして全ての原因は老眼ではないか、と。

私は近眼のため、外でコンタクトレンズを装着している時に手元がぼやける。なので外で読む時にのみ老眼鏡をかけ、家では裸眼で読んでいる。問題なく読めるので気にしていなかったのだが知らず知らずのうちに負荷がかかっていたのかもしれない。

長時間集中できないのも、読みながら寝落ちしてしまうのも、目の疲労が原因だったのではないか。心配事があるから集中できないのではなく、疲れで気が散っているから余計な心配事があれこれ浮かんできてしまうのではないか。

そこで室内を明るくし、寝っ転がらずにきちんと座って裸眼で一番ピントがあう位置に本がくるようにしたところ、久しぶりに集中して読書を楽しむことができた。

そう言えば夫は数年前から日常的に老眼鏡をかけるようになっていたし、まめにレンズの度数も変えていた。だから変わらないペースで読めていたのか…。

老化による身体の衰えは気が付きにくい。そして気がつかないうちに精神的なストレス(私の場合は本が読めなくなる)を引き起こすこともあると言うことを学んだ。アラフィフであることを自覚し、自分の身体ともきちんと向き合っていこうと思う。

2024.5.31投稿

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