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ドラゴンボール超スーパーヒーロー感想(一部ネタバレ)

先月11日からスタートした映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』。公開後PVが解禁され公式もだいぶ踏み込んだ情報を公開してきたのでそろそろいいかな…という訳で感想をば。(一部ネタバレあり)

東映映画チャンネル

前回映画館で観たのが2015年に公開された『ドラゴンボール復活のF』なので、7年ぶりのドラゴンボール映画鑑賞であった。映画としては2018年に『ドラゴンボール超 ブロリー』が公開されたのだが「ブロリーはドラゴンボールZ版でみたから映画館じゃなくてもいいかなー」とスキップしてしまったのである。そして後日配信されたブロリーを観て「全然違うストーリー&大迫力のアクションバトル、やっぱり映画館で観ればよかった…。」と大いに後悔した。

そんな訳で今回は絶対映画館で観ようと心に決めており、公開された週に速攻観に行った。おかげで入場者特典のカードもゲットできた。

中身はキラキラ悟飯。中学生の頃、取り憑かれたようにカードダスを買いまくっていたのを思い出した。(キラキラベジータ欲しさにお小遣いのほとんどを費やしたものだ。)

映画館に一人で行くことに若干の抵抗があり、今回も「子供連ればっかりの中で浮いちゃうんじゃないかな」との不安を抱きつつ映画館に行ったのだが、高校生以上の大人しかいなくてびっくりした。同世代の女性もちらほらいて「おお同志よ…」などと嬉しく思う一方で「子供たち、もっとドラゴンボールをみよう!」という気持ちになったりもした。

以下一部ネタバレありの感想。

鳥山ワールド全開
今回の映画は鳥山明先生がキャラクターデザインと脚本を担当しているということで楽しみにしていたのだが、期待以上に鳥山ワールド全開だった。ギャグや細かいジョークが散りばめられているコミカルな脚本は、初期のドラゴンボールに近いものだった。前作の『ブロリー』が完全なアクションバトル映画だったのに対し、今回の作品はバトルシーンのあるアドベンチャーコメディといった感じだ。『ドクタースランプ』からの流れでドラゴンボールを読み始めた私にとっては「これこそ鳥山作品」と感じる映画だった。

フルCGでの制作
今回の映画はフルCGでの制作だった。原作至上主義者にありがちな「ドラゴンボールの絵柄でCGってどうなの?」という不安を抱えながら見たのだが、思った以上に自然に馴染んでいた。特にアクションシーンの演出は素晴らしく、CGならではの演出効果がいい方向に働いていて大迫力のバトルを楽しむことができた。

ただ、これは完全に個人の好みなのだが…バトルシーン以外ではCGじゃない方がよかった。ドラゴンボールの絵柄をCGで自然に動かすために多大なる工夫と努力をしているのだろうということは良くわかるのだが、影の感じとか、ぬるっとした動きにどうしても「ピクサーみたい」という違和感がある。長年「ドラゴンボール=二次元の世界」として鑑賞し続けてきたために、CGでぬるぬる動くピッコロさんや悟飯は、動きが現実の人間に近過ぎて…「不気味の谷」的な感じといったら伝わるだろうか。新しい技術に馴染めない古い人間で申し訳ないが、CGはフルではなく『ブロリー』くらいのバランスでの使用が好ましかったなあと思った。

ピッコロさん大活躍
今回の主役はピッコロ&悟飯である。バトルシーンでの主演男優賞が悟飯であるならば、コミカルシーンでの主演男優賞はピッコロさんだと思う。ピッコロさんかわいいしかっこいい。(語彙力崩壊)こういう親戚のおじさん欲しい。

ガンマ1号&2号
今回の映画の新キャラクターだが、とても魅力的だった。二人は天才マッドサイエンティストによって生み出された人造人間で「スーパーヒーロー」として悟飯&ピッコロの前に立ちはだかる。ガンマ達のストーリーは実にジャンプ的で熱くて、運動した後シャワーを浴びて冷たい麦茶を飲んだ時のような爽快感があった。声優は神谷浩史さんと宮野真守さんで、それぞれの性格にぴたりとあった配役だった。

戦う悟飯
悟空とは違い、戦うことがさほど好きではない悟飯は、必要に迫られない限り戦おうとはしない。強い敵が来たら、戦闘狂のお父さん&ベジータが嬉々としてやっつけてくれるから任せておけばいいやくらいに思っている。そのため、地球人とサイヤ人のハーフで潜在能力的にはかなり高い戦闘力をもっているという設定も関わらず、『復活のF』では緑ジャージというやる気のない格好で登場&目立つ活躍はなかったし、『ブロリー』の時には登場すらしなかった。

そんな悟飯が、今回は娘と地球を守るために本気で戦う。悟空は強敵との戦闘を楽しむために戦っている部分があるが、悟飯は大切なものを守る必要がある時にしか戦わない。そして守るものがある時、悟飯は急激にパワーアップをする。

悟空やベジータは自分を鍛えることによって段階的にパワーアップしていくのに対し、悟飯は感情の昂りによって潜在能力が解放され、一気にベースアップする。大切な人を守りたいという思いが強さの源なのである。それ故、私はドラゴンボール作品の中では悟飯が一番スーパーヒーロー的な存在だと思っている。

久しぶりにファンアートなど描いてみた。愛の強さ故、誰を描いてもベジータっぽくなってしまうのだが…一応悟飯ビーストである。

Illustratorに取り込んで色でなんとかビースト化しようと試みたが、やっぱりベジ味がある。キャラクターPVを見直すとだいぶ毛量が少なかった(そのせいでベジータ感が出てしまっている。)銀髪をもっと後ろの方までもさーっと描くべきだった。

孫悟飯BEAST

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2022.7.11投稿

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