運動会(6年生)
昨日はななちの運動会だった。元々は先週の土曜に開催される予定だったのだが、台風のせいで延期になってしまったのである。小学校最後の運動会ということで、土曜日には母だけでなく、弟一家も朝から駆けつけてくれた。お弁当もななちが好きなものを全て詰め込んだスペシャルパージョンで用意した。
しかし、準備体操が終わったところで雨が本降りになり始め、続行は難しい…とうことで急遽中止となった。そんな訳で土曜日は我が家でお弁当パーティーを開催したのち解散。まあ、それはそれで楽しかったのだが、運動会は台風が完全に過ぎ去るのを待つため、火曜日に延期となってしまった。
平日開催となってしまったため、弟家族は来ることができなくなり、夫もよりによって出張と重なってしまったため会社を休むことができず、最後の運動会は母と私の二人で見届けることとなった。(6年間毎年欠かさず、お稲荷さんを持って応援に来てくれた母には感謝の気持ちで一杯だ。)
今回の目玉種目は、去年の秋から一年がかりで練習してきた鼓笛隊のパレードである。1年生の時の初めての運動会で、6年生が披露した鼓笛隊の演奏に家族みんなで感動した。初めて鼓笛隊の演奏を見た父は「6年後はななちゃんも演奏するのかー。トランペットがいいな!いや、でも太鼓もかっこいいかなあ…!」などと言っており、以来毎年運動会にやってきては「やっぱり太鼓かな」「トランペットも捨てがたいな」と、その日が来るのを本当に心待ちにしていた。
ななちは1年生の時から「赤い太鼓(小太鼓)やりたいー」と決意が硬かたく、5年のオーディションの時も「トランペットならママが教えてあげられるよ」という甘言にも流されず、一番競争率が高い小太鼓を選んだ。譜面が配られてからは、毎日一生懸命タタコンを菜箸で叩いて練習していた。その成果があり、無事オーディションに合格。念願の小太鼓パートを獲得した。それから1年間、運動会でのたった一回の本番に向けて、音楽の時間はもちろん、休み時間もつぶして練習し続けた。
こだわりや競争心が無いため「絶対にやりたい」という強い意志の下、必死に取り組むということがあまりなかったななち。そんなななちが、初めて自分から「やりたい!」と思い、それに向けて頑張るという経験をしたのが、この鼓笛隊の小太鼓だった。いつになく、凛とした表情で演奏するななちを見つめながら「本当に頑張ったね!」と脳内でくるくる抱っこ3回転半をしてあげた。(リアルでは重くてもう無理。)
ななちの晴れ姿と素晴らしい演奏は、天の父にもきっと届いているだろう。「やっぱり小太鼓かっこいいな!」なんて喜んでいるに違いない。
そして夫にも、現代科学の力をもって届けることができた。会社から電話をかけてきてくれたので、そのままビデオ通話で様子を中継してあげたのである。ななちに話すと「リアルタイムで見てもらえたんだ!嬉しい!」と、とても喜んでいた。あとは出張のお土産にじゃがポックルと大平原を買ってきてもらえれば大満足することだろう。
1年生から6年生までが一堂に会する運動会。初めて見た時に「子供って6年間でこんなに大きくなっちゃうの?」とびっくりしたのを覚えている。いつの間にやら6年という時間が流れ、ななちも「こんなに大きくなっちゃうの?」と言われる側になってしまった。各学年の競技やダンスを見ながら、その当時のななちの姿を思い出した。
すイエんサーの技を使ってたくさんの球を入れると頑張った1年の運動会。
隊形移動のあるダンスに成長を感じた2年の運動会。
綱引きの太い縄を必死に引っ張っていた3年の運動会。
よさこいダンスで足が筋肉痛になると騒いでいた4年の運動会。
砂が痛い!と言いながら組体操で土台として頑張ってた5年の運動会。
そして鼓笛隊パレードを披露してくれた6年の運動会。
過ぎてしまえばあっという間の6年間だった。
夜は二人で打ち上げ。1年間頑張って鼓笛隊の練習をしたごほうびと、小学校6年間、元気に運動会に参加することができたお祝いとして、奮発してお刺身盛り合わせをご馳走してあげた。もちろん夫にも画像でお届けしてあげた。
2018.10.3投稿