わたしたちの古典『百人一首』(学校図書)
昨年末に夫が、朗詠CD付きの小倉百人一首を買ってきてくれた。CDが句を詠んでくれるため、3人で対戦ができるものである。そんな訳で、このお正月は、家族で百人一首にハマっていた。
子供の頃は結構覚えていたので、それなりに自信があったのだが、思っていた以上に忘れてしまっていた。そんな訳で、学校でリアルタイムに友達とやっているななちと、安定的になんでもこなす夫に圧倒され、一人惨敗…。上の句の状態でバンバンとられてしまうので、勝ち目がない。
昔はできたのに…!と言っても二人とも信じてくれるわけもなく…悔しい。悔しいのでちょっと勉強してやることにした。
とりあえず手にとって読み始めたのが、夫がななちのために買ってきた学習漫画的な本、学校図書のコミックストーリー「わたしたちの古典」シリーズの『百人一首』である。時代を感じさせる少女漫画的なタッチのイラストがなんだか懐かしい。しかし、内容は充実していると思った。うたの内容はもちろん、そのうたが詠まれた情景も漫画で説明してくれている。
百人一首の大半を占めるのが、おこちゃまにはわかりにくい恋愛の歌である。ゆれうごく微妙な乙女心や悩める男心など、言葉では説明しにくい気持ちも、漫画を通せば視覚的に伝えることができる。うたの意味が理解できると、上の句、下の句のつながりも自然に覚えることができるようになり…札がとれるようになる。
この本を読破した後の試合では、ななちに5枚差にまで迫ることができた。昔覚えていたから、それを思い出せるようになった…というのもあると思うが、最初は10枚程度しかとれなかったのが、ななち並みにとれるようになったのだからかなり効果はあったと言えるだろう。(私に負けられないとななちも必死に読み始めた。)
2017.1.12投稿