おすすめ絵本:『ことわざ絵本』(岩波書店)



久しぶりの絵本レビューで紹介するのは、ことわざブームなななちが、最近、夢中になって読んでいる絵本。ことわざの由来や意味を、話しかけるように、とてもわかりやすい言葉で説明している『ことわざ絵本』だ。

五味太郎さんのユニークでゆるいイラストも魅力だが、このことわざ絵本の一番の魅力は、ことわざを今風の言葉に置き換えて説明しているところにある。例えば、「急がばまわれ」は「あせってガックリ」、「出るくいは打たれる」は、「美人はつらいよ」、そして「火のない所に煙はたたぬ」は「屁のない所にあぶくはたたぬ」、となる。

ことわざには普段の生活ではあまり使われない古い言い回しや昔の習慣(経を読む、兜の緒をしめる、など)が使われていることが多い。この絵本では、そうした言い回しを、現代の口語体や身近な事象に置き換えて解説してくれているので、ことわざを自分の生活に結びつけて理解することができるのである。そして、ことわざの意味を理解した上で、自分だったらこんなことわざをつくる!とさらに思考を一歩進ませることができる。一般的なことわざ辞典よりも、ことわざを気軽に楽しく学ぶことができる。

ななちも日々いろんなことわざを作って遊んでいる。「ななちにお寿司」(=猫に小判)、「パパの耳に文句」(=馬の耳に念仏)、そして「ママにダイエット」(あえて言うまい…。)…などなど。親子で楽しくことわざを学ぶことができる絵本だと思う。