3年が経ち…
3年前のあの時、私はななちと二人でおやつを食べていた。突然の揺れに速やかに反応したななちはさっとおやつを持ったまま、テーブルの下に潜り込んだ。私はコンロを切ったり、ニュースを見るためにテレビをつけたりと立ち歩いていた。すぐおさまるだろうと甘く見ていたのだ。ところがおさまる気配はなく、揺れはひどくなり…どうしよう?!と焦り出した時、ななちが「ママ、テーブルの下!」と呼んでくれたのだった。
二人でテーブルの下に潜り込み、今までにない長い揺れに不安になりながら、二階の夫の部屋のプロジェクターが落ちるんじゃないか、壁にかけているイヤープレートが落ちて割れてしまうのではないかとぼんやりと考えていた。今思い返せば呑気なものである。
あんな大災害になるとは全く予想もしていなかった。津波に火災、そして原発事故。地震がもたらす二次災害の恐ろしさを全く知らなかった。
3年という月日が経って、徐々に被災地の復興も進みつつあるが、未だ避難生活を余儀無くされている人は数多くいるし、原発事故による環境汚染と健康被害はリアルタイムで続いている。この現実を風化させてはいけない。
個人の力でできることはごく小さなことかもしれないが…その小さなことを継続して行っていくことが大切なのだと思う。
2014.3.11投稿