年賀状について思うこと
ずっと気になっていた年賀状印刷を終え、ちょっと気が楽になる。デザインはできていたが、なかなか印刷する時間がなく、街中で年賀状を見かけるたびに「早くやらなきゃ〜!」とプレッシャーを感じていたのだ。
年末の忙しい時期にはちょっと面倒に感じてしまう年賀状。世の中的にも、メールやSNSがあるのに、わざわざハガキで挨拶を送る必要があるのだろうか、という声も多い。夫も友人関係はほとんどFacebookでつながったから今年は出さないと言っている。近況はお互いなんとなく共有しあっているわけだから、わざわざ書面で挨拶やら近況やらを報告する必要はないだろう、ということだ。
確かに合理的であるし、日常的に連絡を取り合っているような友達ならそれでも構わないと思うのだが…普段ほとんどやりとりがない相手への新年の挨拶が一斉送信のメッセージだけというのは、なんとなく機械的な営業メールぽくてさみしい気がする。年に一回くらい、一人一人に向かって挨拶し、それぞれの相手に近況やメッセージを送る機会があっても良いのではないだろうか。
もちろん、ハガキという形にこだわる必要はないと思う。だが、一年間全く連絡をとってない相手へのメール文面を考えるよりも、年賀状に挨拶と近況を添える方が、送りやすいし、自然な感じがする。そう考えると、やはりアナログな年賀状にも存在意義があるのではないかと思う。
それに何より、お正月に年賀状が届くとやはり嬉しい。「元気してる?」の一言であっても、その年賀状を書いている時は、相手のことを思っているわけだ。そこが大切なところなのではないかと私は思う。
私には、30年間年賀状をやりとりしている先生がいる。帰国以来一度もお会いする機会はなく、きっと何処かで遭遇しても、もうお互い顔もわからないだろう。それでもやはり年賀状を書く時には、先生や当時のことを思い出すし、先生からの年賀状を読むと「お元気なんだ」と嬉しく思う。
お義理の年賀状は送る必要はない思う。ただ、一年に一度「どうしているかな」と思いあえる相手であれば、年賀状だけの付き合いであってもそれは続ける価値があるのではないかと思う。
2013.12.10投稿