絵本レビューとWwbと…

『むしのおんがくがっこう』(あかね書房)



虫の音を楽しむ季節は過ぎてしまったが…虫好きの子供達におすすめしたいのが、こちらの『むしのおんがくがっこう 』(あかね・新えほんシリーズ)である。

音楽好きのテントウムシは、虫の音楽学校へ入学したくてたまらない。クツワムシの校長先生は学校内を見学させてくれるものの、バッタやコオロギのようにも、蝉のようにも鳴けない現実を見せつけ「にゅうがくできるのは、なくことができるむしだけだ。」と言い、追い出してしまう。すっかり意気消沈したテントウムシはゴミ捨て場でカゴごと捨てられたカブトムシとおもちゃの太鼓に出会い、自分だけの音楽を奏で始める…。

生まれつきの才能があるに越したことはない。しかし才能がなくとも、本当に好きで情熱をもってひたむきに取り組めば成し遂げることができる。この絵本のテーマはずばり「好きこそ物の上手なれ」である。小さなテントウムシが奏でる「トン、トン、トトン、トントトトーン!」という愉快な音楽は、他の鳴けない虫たちにも希望を与え、頑なな校長先生の心をも溶かしてゆく。虫たちの大合唱と共にハッピーエンドを迎える、読んでいて気持ちの良い絵本である。

ななちもそうだが、本当に虫好きの子供達は、リアリティを求め、フィギュアも絵もリアルであればあるほど喜ぶ。この絵本の虫たちは顔は擬人化されているものの、体は実に細かく描き込まれていてとてもリアルなので、虫好きキッズの心をつかむこと間違いない。

2013.11.26投稿

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