七五三のお参りに出かけた。私の七五三の着物を夫がななちに着付けてくれた。誕生日に記念写真を撮った時の着付けがキツかったらしく、もう着物は絶対嫌だとななちが断固拒否していたのだが、交渉の結果いつも浴衣を着付けてくれるパパが着せてくれるなら着る、ということになったのである。浴衣と着物ではだいぶ勝手が違うが、夫は頑張ってネットで調べたり本を読んだりして着付けのコツを学び、きれいに着付けてくれた。本当にこういう点では万能な夫でありがたい。

ななちの晴れ姿を見て、お祝いに来てくれた両親も義父母も喜んでくれたし、ななちはパパに着付けてもらった嬉しさからか、いつもより機嫌良く写真撮影に応じ、祈祷の間も大人しく頑張っていた。できることなら30年前、私のためにこの着物を仕立ててくれた祖母にも、ななちの今日の晴れ姿を見せてあげたかった。

祈祷の後は家に帰って両家でお食事会。今回は、春巻き、大根とホタテのサラダ、チューリップの唐揚げ、焼き豚、そしてななちリクエストの餅米シュウマイとお寿司という中華と和食がコラボしたメニュー構成になってしまったが、これも家庭料理の味ということで良しとしてもらおう。食後は人生ゲームで盛り上がるなどした後、無事お開きに。大きな節目の行事が終わり、ホッとする。今夜はなんだか気が抜けて動けない。

ななちが今度着物を着るのはおそらく成人式だろう。13年後、遠い先のことのように思えるが、意外とその日はあっという間に訪れるのかもしれない。