絵本レビューとWwbと…

卒論

今週のライティングテーマがイスラームに関するものだったので、学生時代に書いた卒業論文を久しぶりに読み返してみる。15年近く経って読むと、なんだか自分の書いた文という気がしない。文体も言葉の選び方もやはり歳とともに変わっていくようだ。

あの頃は、毎日のように図書館に通い、本を読み、レポートを書いていた。好きなことに没頭した日々は本当に楽しかった。このまま大学に残り、研究を続けたいという気持ちもあったが、飽きっぽい自分は研究者向きでないということはわかっていたし、何よりカイロに留学するまでの勇気も学力も無かった。

紆余曲折した結果、専攻した中東史学とは全く関係のないWebデザインの仕事をするに至り、大学で頑張ったあの日々は、結局のところ自己満足に過ぎなかったのか…と思っていた。

卒論を提出してから15年経った今、あの時代に身につけた文を書く力が、私の社会復帰を助けてくれている。この歳になりようやく、あの時間は無駄ではなかったのだなと思えるようになった。

この青臭く一生懸命な感じの論文を初めて愛おしいと思った。

2013.6.12投稿

最近の投稿

レビュー記事

Work-life

Hobby

Diary