夕食のとき、突然ひどい眩暈と頭痛に襲われた。座っていられないくらい気分が悪くなってきたので「ちょっとごめんね…」とまだ食事中のななちに断りソファに横になった。心配かけてしまうな…と目を閉じて休んでいると、何やら向こうでゴソゴソと物音がする。しばらくすると「おでこ出して〜」という声と共に冷たいものが触れた。冷えピタを貼ってくれたのだ。そして枕を持ってきて頭の下に置き、ひざ掛けを布団がわりにかけ、水と薬箱まで用意してくれた。テキパキと世話を焼いてくれるななちにこんな一面もあるんだ…と驚いた。卒園式の時「将来は看護師さんになりたいです」と発表したななち。血を見ただけに大騒ぎするくせに…と微笑ましく聞いていたのだが、今日のななちは頼もしかった。

熱を測った方が良いというので、絶対にないことは分かっていたが、小さな看護師さんに従う。ピピッと鳴ったので見てみると、壊れてるんじゃないの？と思うくらい体温が低かった。35度以下、新記録だ。確かに体全体がひんやりしている。調べてみると、急激に体温が下がることにより頭痛や眩暈を起こすことがあるらしい。ななちのおかげで原因もわかった。

それならば…体を温めて30分ほど横になっているとだいぶ良くなってきた。急いで片付けをし、ななちと一緒に一度寝る。夏場は暑くてかなわないが、こんな時はななちカイロが一番だ。5時間ほど寝て起きると、すっかり回復した。

冷え性で日頃から体温は高い方ではないが…低体温になるとこんなこともあるんだと身を以て学んだ。冷えは万病のもと。これからは気をつけなければならない。
今日は本当に小さな看護師さんに助けられた。