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せんたくかあちゃん

『せんたくかあちゃん』(こどものとも社)

ようやく花粉も下火になり、洗濯物を外に干せるようになった。部屋干し用洗剤や香りの良い柔軟剤を使っていても、やはり一度外に干した洗濯物の方がいい匂いがするような気がする。私も洗濯は好きな方だと思うが、洗濯かあちゃんにはかなわない。

洗濯が大・大・大好きなかあちゃん。天気が良い日は、衣類やシーツ、カーテンをたらいに放り込むと、その自慢の腕っ節であっという間に洗ってしまう。家中のものを洗い終わっても洗い足りないかあちゃんは、子供や猫、犬や犬が食べようとしていたソーセージまでたらいにほうり込んでゴシゴシ洗う。大量の洗濯物を干し終わり、「ラムネ のんだみたいに スッキリするねえ」とかあちゃんが満足していると、干された子供のおへそを食べようとかみなり様がやってくる。怒ったかあちゃんは「ほんとに なまいきな かみなりだよ」となんとかみなり様まで洗濯してしまう…。

大胆なストーリー展開と最後のびっくり仰天のハッピーエンドに子供達は大喜びするに違いない。以前紹介した「そりあそび」と同じ、さとうわきこさんの絵本である。ばばばあちゃんと同じくらい元気でワイルドな肝っ玉かあちゃんは、ななちも大のお気に入りだ。読み聞かせるたびに楽しそうにケラケラ声をたてて笑う。ぜひ、「物語らしい物語」の面白さを、読み手も童心に帰り素直な心で楽しんで欲しい。

2013.4.16投稿

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