最後のお弁当
今日は幼稚園生活最後のお弁当日であった。入園から二年間、毎日作り続けたお弁当もこれで最後かと思うと少しさみしい。
ご飯を食べるのがとても遅いななち。入園当初はお弁当を時間内に食べられないのではないかと心配し、量を少なくするため二段式お弁当箱の一段目だけを使うようにしていた。
ほどなく「足りない」と二段持っていくようになり、お弁当参観の時、家の様子からでは想像もできない早さでお弁当を食べる姿を見て驚いた。園ではちゃんとできるんだなあと感心しつつ、じゃあ家でも集中して食べてよとも思ったり…。食べる量も家とは違い、結構な量がある二段弁当を毎日きれいに食べてきた。この二年間、ななちは一度もお弁当を残してこなかった。
そんなお弁当箱生活の最後を締めくくる一箱。最初のお弁当はキティにしたので、最後も何かキャラ弁にしようと思い、最後のお弁当はなにがよいかとリクエストを聞いた。ななちは「キングテレサがいい!」と即答し、絵を描き始めた。ご丁寧に目は海苔、王冠は玉子焼きと具材名までかいてある。テレサは作ったことなかったのだが、ネットで画像検索しながら見様見真似で作ってみた。テレサだけでは色味がないので対照カラーのワンワンを隣に置いた。昨日作ったハンバーグは無理矢理クリボーにみたてた。
幼稚園が終わり、お弁当袋をあけると一枚の手紙が入っていた。
ままへ
おいしいおべんとうありがとう。
4がつからげんきないちねんせいになるね。
ななかより
思いがけずもらったご褒美に、二年間の努力が報われた気がした。
2013.3.12投稿