先日夫から面白い指輪を貰った。会社の新年で当たったものらしいが…なんてことはない茶色っぽいストーンでできた飾り気のないリングだ。ハッキリ言ってこのみではない。しかし「僕よりも、むしろ君がはめた方がいいものだ」とえらく力説するのでとりあえずはめてみたら…なんと色が変わり始めた。

「フィー・リング」（なんて安直な…。ちなみに「トゥルー・リング」と呼んでいるサイトもあった。）というもので、感情の起伏によって、ストーンの色が変化する。なんでもストーンの中に含まれる、高純度リキッド・クリスタル（液状化水晶）が、人の体温と汗腺から出てくる微妙なエネルギーに反応し、色を変化させる仕組みらしいが…詳しいことは確かではない。

夫がしてもほとんど色が変わらなかったのに、私がするとコロコロと色が変わる。普通はグリーンだが、お腹が空いてくると茶色っぽくなる。お腹いっぱいになるとダークグリーン、買い物して戦利品があった時はブルー、「ここまで変わるのも珍しいんじゃない？」と夫に笑われた時は真ん中から黒いラインが浮き出たり…。

昔から自分がかなりの気分屋だと自覚はあるため、それをなるべく外には見せないよう振舞っていたつもりだが…体は嘘がつけないようだ。超安定型の夫と異なり、絶えずいろんな形のエネルギーを放出してしまっている。流石に、ストーンが正しく感情を読み取っているとまでは思わないが、感情の起伏により体が何らかの反応を起こし、それにストーンが反応しているということだけは言えそうだ。

自己コントロールは自分の状態をしっかり把握することから始まる。わかってはいるが、なかなか難しい。「それを見て常に自分の状態を客観的に把握しておくのだね。」と夫。その言葉にまた黒いライン出現した。