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ノンタンサンタクロースだよ

『ノンタン!サンタクロースだよ』(偕成社)



子供の頃大好きだったノンタンシリーズ。いたずらっ子でやんちゃなノンタンは、自分が子育てをしている今読み返すと「これこそリアリティのある子供の姿だ」と思う。怒るし、拗ねるし、悪態もつくし、独り占めするし、言い訳もする。そんないい子過ぎない自然な感じが、親近感があって好きだったのかもしれない。

ノンタンは、サンタさんにプレゼントを直接お願いしようと、クリスマスの夜にサンタさんを探しに出かけてしまう。寝ないとサンタさんはやってっこないのに…。

見開き二ページにわたり、色々なサンタが描かれている。ななちのお気に入りは一人だけ女の子の魔女サンタだ。その下にいる金魚鉢に入った魚サンタもいい味を出している。ペンギンサンタはアザラシにソリをひいもらっていたり、カニサンタは亀に乗ってたりと、細かく見ていくと色々な発見があり面白い。こんなにたくさんのサンタがいるのに、ねこサンタだけがやってこない。そのがっかり感と不安が、最後の喜びを大きくしてくれる。

子供の頃、私もサンタさんに会おうとベットに潜って待っていたことがある。待っても待っても現れず、このままでは本当に来ないのではないかと心配になり、とにかく寝ようと趣旨替えするが、今度は気が高ぶって眠れない。半泣き状態でどうにか眠りにつき、目が覚めるとちゃんとプレゼントがあった。あの時のホッとした気持ちと喜びは今もよく覚えている。
クリスマスイブには、夜更かしせず、ノンタンを読んで早く寝よう。

2012.12.12投稿

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