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友人は激レアさん

先月、学生時代の友人イモ子氏からブログをリニューアルしたいから相談に乗って欲しいとメッセージが来た。イモ子氏とは卒業後も年賀状やSNSでゆるーくつながっていたのでそれとなく近況は知っていたが、会うのは十数年ぶりだった。

話を聞くと、この春からフリーランスの映像ディレクターとして活動するので、プロフィールと活動実績を掲載し、お仕事募集なんかもできるようにしたいとのこと。それなら独自ドメインでWordpressで運用するのが良いだろう、ということになり、新ブログの立ち上げとSEO対策を手伝った。

そのイモ子氏が今日テレビ朝日の激レアさんを連れてきた。に「バムン王国テレビのエースディレクター」として出演するらしい。そうか、私の友人は激レアさんだったのか…。確かにバムン王国を知っているだけでもレアだろうから、そこのテレビ局で働いていたとなると、激レアと言っても過言ではないだろう。

イモ子氏と私の所属していたゼミは、東洋史の中でも中東・アラブ系を専門とするかなりニッチなゼミだった。そのため教授を筆頭にゼミ内にはユニークというか、個性的な人が多かった。その中でイモ子氏は「比較的普通の、おっとりした人」という印象だった。

しかしその認識は誤りであった。ほわんとした雰囲気で、いつも穏やかな口調で話していたため気がつかなかったが、実は芯の強さと行動力が半端ない人だったのだ。

卒業後、NHKエディケーショナルに就職。プロデューサーにまでなったイモ子氏だが、突然さらりと退職し、青年海外協力隊に入団したのである。人が羨むようないわゆる「一流企業」に就職し、安定した生活が保障されていたであろうに、それをあっさりと手放したのだ。なかなかできることではない。

歳を重ねれば重ねるほど、リスクを恐れて守りに入り、冒険的な行動を避けるようになる人が多いと思う。家庭を持てば尚更だ。私も冒険やリスクを避けるために色々なものを諦めたり妥協したりしながら今を生きている。

しかしイモ子氏は臆することなく、自分の感覚に従い、決然と突き進んでいる。今も昔も変わらずの、現役の冒険者だ。それこそ彼が激レアさんたる所以なのだと思う。

バラエティ色が強いテレビ番組なので、イモ子氏のメッセージが意図した通りに伝わるのか少し不安な気持ちもあるが、バムン王国をはじめとするアフリカの人たちの生活、価値観などについて興味をもってもらうきっかけづくりにはなるだろう。

テレビを見てイモ子氏やバムン王国に興味をもってくれた方々には、ぜひ彼のブログをのぞいてみてほしい。イモ子氏のブログは一見気ままに記した随筆のようでありながら、構成がしっかりと計算されていて、最後には「ああ、そういうことか」とメッセージがすとんと落ちてくる。それはまるで落語のようで、私もいつも面白いなと思い読んでいる。

とほカメラ

2018.4.2投稿

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