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こぐまちゃんおはよう

『こぐまちゃん おはよう』(こぐま社)

年末に友人に会った時にプレゼントした絵本。絵本を手渡すと、パンパースのコマーシャルに出てきそうなクリクリした目の可愛い坊やは素晴らしい発音で「Present!」と言い、笑顔で受け取ってくれた。『だるまさんが』の絵本と迷ったが、海外に住んでいるのでだるまは馴染みがないかなあと思い、こぐまちゃんにした。二歳ごろ、ななちも大好きで毎日のように読んでいた。

主人公のこぐまちゃんはその坊やより少しお兄ちゃん、おそらく3歳前後の設定だろう。少しずつ自分の見に周りのことができるようになってきて、色んな事を自分で考えてやってみたくなる年頃だ。

この絵本には、朝起きたら顔を洗い、歯を磨く、朝ごはんはしっかり食べる、トイレでウンチをし、お風呂に入り、夜は眠る、といった毎日の基本的な生活習慣が描かれている。また、お母さんがごはんを作ってくれるように金魚にエサをあげたり、ぬいぐるみ達を引き連れて遊んだり、抱っこしてあげたりという、人のお世話をしようとするお兄ちゃん的なこぐまちゃんの姿も見ていて微笑ましい。

2歳から3歳にかけてのこの時期は、歯磨き、排泄、着替え等基本的な生活習慣を身につけて行く時期であるのだが、だんだんと自我が強くなり、子供が自分の「したいこと」を強く主張するようになる時期でもある。いわゆる第一次反抗期であり俗に「イヤイヤ期」とも呼ばれているものだ。子供の「したいこと」を受け入れつつ、「しなければいけないこと」や「してはいけないこと」も教えていかなければならないので、子育ての中における最初の難関とも言えるだろう。

そんな微妙な時期だからこそ、大切な生活習慣は、親や兄弟など周りの年長者が率先して見本を見せることによって自然な形で身につけさせていきたい。自分の事は自分でやり、お世話も頑張るこぐまちゃんの姿は、子供たちの目には真似したくなるお兄ちゃんとして映るに違いない。

2014.1.8投稿

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