『コロちゃんはどこ?』(評論社)
この夏生まれた姪っ子ちゃんに、ななちの絵本を譲ってあげようと絵本棚を整理した。赤ちゃん時代はボードブックを愛用していたなあ…と本棚の奥からボードブックをごそっと取り出す。ミッフィー、トーマス、はらぺこあおむし、だんまりこおろぎ、そしてコロちゃん。どれもななちが大好きだった絵本だ。特に『コロちゃんはどこ?』は比較的大きくなってからも読んでいた。
エリック・ヒルの可愛い子犬の物語「コロちゃんシリーズ」の第一話をボードブックにしたものであり、ごはんの時間なのに、お部屋のどこにもいないコロちゃんを、コロちゃんのママと一緒に探す…という仕掛け絵本である。
ドアやたんすを「ここかな?」と開けると、そこから色々な動物が出てくるのだが、その出方が突拍子もない。柱時計の中に蛇がいたり、ピアノの中にカバがいたり、ベッドの下にワニがいたりと、突っ込みどころ満載で「こんな所にこんな動物がいるなんて!」と思わず親子で笑ってしまうのである。
赤ちゃん時代は「いないいないばあ」の感覚で、めくると隠れた動物が出てくるという部分を楽しんでいたが、大きくなってからはもっぱら「なんでこんなのが隠れているの?」という部分を楽しんでいた。
寝る前に何度も読まされたなあ…と懐かしく思い出しているうちにやはり手放したくなくなってしまい、「ちょっと角とかかじられてるからやっぱり譲るのは微妙かな」という言い訳をし、姪っ子ちゃんには同じ絵本を新しく買ってあげることにした。
もうあまり読まなくなってしまったけれど、思い出としてとっておきたい…という絵本がどんどん蓄積し、我が家の絵本棚はパンク寸前だ…。
2014.8.5投稿