古代メキシコ展へ
高校の友達との同窓会で久しぶりに東京へ行くことになったので、これはチャンスと早めに家を出て国立博物館で開催している特別展「古代メキシコ」へ行ってきた。大型の立像や石彫が多数来ていると聞いていたので前々から見に行きたいと思っていたのだ。
マスク(ティオティワカン文明)
古代メキシコ文明には独特の味というか、親しみやすさがある。端的にいうとかわいい。例えば、これはとうもろこしの女神(チコメコアトル神)を表現したものなのだが、とうもろこしを両手に持って差し出す姿が売店のお姉さんみたいでかわいらしい。
チコメコアトル神の火鉢の複製(アステカ文明)
このアヒルのような鳥形土器もワーナーアニメーションみたいな顔をしていてかわいらしい。1500年以上前に作られたとは思えないほど親近感がある造形だと思う。
鳥形土器(ティオティワカン文明)
鹿狩りが描かれた皿。鹿に変装して背後から近づき矢を吹いて仕留めるという当時の狩りの様子を描いているのだがポーズも表情もユニークで面白い。
鹿狩りの皿(マヤ文明)
今回一番みたかったのが「死のディスク石彫」。名前は物騒だが「あかんべー」と下を出した頭蓋骨というモチーフがこれまたユニークでかわいい。石板のサイズは120cmほどで間近で見るとかなり大きく迫力があった。
死のディスク石彫(ティオティワカン文明)
ピラミッドの壁面を飾っている大石彫や大型の人物像なども展示されていた。現地に行くのはなかなか難易度が高いので実物を見ることができて嬉しかった。こんな重いものよくぞ運んできてくれましたと言った感じだ。
シパクトリ神の頭飾り石彫
この鷲の戦士像、なんとなく某映画のアオサギを彷彿とさせる。
鷲の戦士像(アステカ文明)
お土産コーナーも充実しており、メキシコの民芸品なども数多く並んでいた。メキシコ展限定の「アトランティス像のショルダーバッグ」も。
思わず買いそうになったが理性でとどめ、今日の記念は図録にした。
午後から予定があったので若干駆け足気味ではあったが久しぶりに大規模な展示会を満喫したような気がした。コロナ以来、なんとなく足が遠のいてしまった博物館だがやっぱり楽しい。この秋には博物館&美術館めぐりを再開しようと思う。
2023.7.15投稿