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巳巳の日の護摩供

ななちの大学進学&新生活で出費が嵩む今日この頃。金運向上のご利益にあずかりたいと思い、平塚の妙圓寺の土屋銭洗い辯財天に行ってきた。

うちからは山の抜け道を使えば自転車で20分ほどで着くが、駅方面からくる人にとってはかなり交通の便が悪い僻地にある。なので普段はひっそりとしているのだが…びっくりするくらい参拝者がいた。今日は己巳の日(つちのとみとみのひ)で護摩供が開催されるからだ。

己巳の日は辯財天の力が強まる日とされている。60日に1度あり、2025年は3月1日、4月30日、6月29日、8月28日、10月27日、12月26日の6回。今年は巳年であるため辯財天の力はさらに強くなる…というわけで、各地の辯財天ゆかりの寺社が盛り上がっているらしい。

鳥居をくぐり、階段の先にあるのが妙圓寺の辯財天が祀られている辯天堂「寳珠殿」。

妙圓寺の辯財天は「大黒天」と「毘沙門天」を従え、頭上に人頭白蛇の「宇賀神」をいただいた八手の姿で描かれている。なかなか個性的な辯財天だ。

辯天堂へ参拝した後、岩屋へ行って銭洗いをする。まずは岩屋の入り口でお札(500円)を購入。ざるの上にお金をのせ、その上にお札とのせたら柄杓を使って「銭洗い池」の水をすくってお札とお金に回しかける。これを3回繰り返す。清めたお金は貯金せずに気持ちよく使う。世の中に御利益をふりまくことで自分にもご利益が返ってくるということらしい。お札の方はお財布に入れて持ち歩く。

銭洗い後、本堂へ行くともうすぐ護摩供が行われるとのこと。自分の手で護摩木を火にくべる「添え護摩」ができるというので参加してみることにした。

まずは護摩木に願い事を書く。色々なタイプの願い事のハンコが用意されているので希望するものを選んで押す。名前と年齢(数え年)を描いたら準備完了、再度岩屋へ向かう。

石の祭壇の手間にある炉に火がくべられ御祈祷が始まった。岩屋には10名分ほどのベンチがあるので座って参加したい人は早めに行くのがよい。(立ちっぱなしはそれなりに疲れた。)

御祈祷は法事やお寺で聞くようないわゆる「読経」とはだいぶ雰囲気の違うものだった。木魚はなく、その代わりにたくさんのおりんがある。色々な音のおりんを鳴らしながら、炎に向かって印を結んだり、お椀のようなものをかちゃかちゃしたりする。時間が経過するにつれ、炎はどんどんと大きくなり岩屋には白い煙が充満していった。

40分ほどお経を聞いた後、一人ずつ順番に護摩木を火にくべていく。結構な勢いで燃え盛っているのでパチンとはねたりしないかとちょっと怖かった。添え護摩のあとは岩屋の霊穴を通って外へ出る。

霊穴は50メートルほどで宇賀神や金剛界・胎蔵界両部の大日如来などの石仏が安置されている。ひんやりとしていて、護摩焚きの匂いに満ちていた。先に進むほど狭くなり、出口近くはしゃがまなければ通れないほど天井が低くて狭かった。外に出た時、空がすごく明るく見えて驚いた。まさに「胎内くぐり」だった。

写真やビデオを撮れるような雰囲気ではなかったので文章のみとなってしまったが、とにかく密教感がすごかった。非日常的な、神秘的な時間を過ごすことによりリフレッシュしたというか、浄化されたような気がする。

辯財天の御朱印と己巳の日限定の金御朱印をゲットしてミッションコンプリート。なかなか得難い体験をした1日だった。

2025.4.30投稿

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