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大相撲地方巡業秦野場所

相撲ファンの母を誘って大相撲の地方巡業を観に行ってきた。

朝9時から開館し、公開稽古や力士とのふれあい会なども行われていたが、母の体調面を考慮しお昼少し前に入場。会場である体育館には立派な土俵が設置されており多くの観客が集まっていた。

幕下の取組の取り組みを観戦しながらお弁当をいただく。

幕下の取組終了後は「お好み」と呼ばれる催し物があった。本場所では見られないこうした催し物をみることができるのが地方巡業の魅力だ。

髪結実演

大銀杏髷が結い上がるまでを土俵上で実演する「髪結実演」。髷を結う職人は「床山」と呼ばれ、全国に50人程度しかいないという。大銀杏を結う技術を習得するには10年以上かかるそうだ。

相撲甚句(すもうじんく)

力士が七五調の囃子歌を披露する「相撲甚句」。楽器は使用せず、手拍子や合いの手のリズムに合わせて歌われる。初めて聞いたが、力士の皆さんの声がよく、歌も上手いと言うのが驚きだった。歌詞は七五調で、稽古の様子や人生観を歌ったものなど色々で、オチがあったりして思わず笑ってしまうものもあった。

初切(しょっきり)

相撲の禁じ手やルールなどををコミカルに紹介する「初切」。こちらも初めて見たが、古き良き時代の漫才のようで面白かった。あえて危険な技を見せたりするなど体を張ったコントなので、二人の力士の息があっていないと怪我をする可能性もある。面白おかしく演じているがかなり練習しているのだと思う。

綱締実演

横綱をしめる様子を実演する「綱締実演」。力士が6人がかりで行うほど重量のある綱で、化粧廻しと合わせると16キロにもなるという。

櫓太鼓打分

土俵上で櫓太鼓の打分を披露する「櫓太鼓打分」。親方衆を呼び寄せる時の合図の「寄せ太鼓」や、天下泰平と五穀豊を祈って行われる「一番太鼓」などを聞くことができた。

中入

「お好み」が一通り終わるといよいよ幕内力士の土俵入り。

ずらりと並んだ絢爛豪華な化粧廻し。最近はかわいいイラスト系のデザインのものもあるようだ。母の推し力士、宇良さんのまわしはピンクでわんこのイラストだった。まわしの色が力士の推しカラーとなっており、国技館には推しカラーのうちわを持って応援する観客もいるとのこと。

締めは横綱の土俵入り。四股を踏む時には会場の観客から「よいしょ!」という掛け声が飛んでいた。

取組

幕内による取組がスタート。相撲はあっという間に勝敗が決まるので目が離せない。名前の入ったタオルや推しうちわを掲げて応援する観客もいた。

弓取式

本日の結びの一番は豊昇龍(綱)と大の里(大関)。豊昇龍が勝利し、1日を締めくくる弓取式が行われた。

迫力ある取り組みを生で見ることができたのはもちろん、相撲甚句や初切など今まで知らなかった相撲文化に触れることができ、大変充実した時間を過ごすことができた。

お土産紹介

今回のお弁当は、お土産とセットで5000円。マス席には欠かせない座布団。ウレタン製で重くないので持ち帰りやすかった。

秦野の名水&地酒、おせんべいと歴代横綱の名入りマグ。

会場のお土産コーナーには、この他にも力士の手形&サイン色紙や名入りうちわ、人気力士のアクリルキーホルダー等が販売されていた。相撲界にも推し活が…と驚く一方で、むしろ相撲や歌舞伎などの伝統芸能こそ推し活の源流なのかもしれないとも思った。

2025.4.25投稿

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