ムーミンアドベントカレンダー2024
10年ほど前、インスタグラムを始めた頃に知ったムーミンフィギュアのアドベントカレンダー。ずっとやってみたかったのだが内容の割には結構いいお値段がするのでなんとなく手を出せずにいた。今年はななちが受験生なので年末年始イベントは楽しめそうもない。出かける予定もないし、その分奮発してもいいかな…と思い切って買ってしまった。
今年のアドベントカレンダーのテーマは『ムーミンパパ海へ行く』。日付の扉を開くと『ムーミンパパ海へ行く』にちなんだキャラクターが出ていくる。
アドベントカレンダー1日目はムーミン。主人公だし順当ですな。
2日目はなんと色鉛筆。このカレンダーには組み立て式の灯台が入っているのでそれを着色する際に使用する。正直、色鉛筆の質はさほど良くない。
3日目はリトルミィ。小さな子供のイメージがあるけれど、実はスナフキンと異父姉弟。リトルミィの方がスナフキンよりもお姉さんなのである。そう考えるとあの偉そうで生意気な言動も納得できる。
4日目は灯台のパーツ。『ムーミンパパ海へいく』は、ムーミン一家が谷を出て、無人島に移住する物語である。移住先の島でムーミンたちが住処にするのがこの灯台。2日目に出てきた色鉛筆を使って着色する。
5日めはスノークのお嬢さん。アニメ版ではフローレンと呼ばれている。ここであれ?と思う。『ムーミンパパ海へいく』で島に移住するのはムーミン一家とリトルミイのみだったはず。…スノークのお嬢さん出てきたっけ?
6日目はスティンキー。ムーミン谷ではレアリティの高い小悪党キャラ。意地が悪く窃盗を趣味とする。タチの悪い悪戯ばかりするのでいつもひとりぼっち。スティンキーが出てきたことで、このアドベントカレンダーはトーベ・ヤンソンの原作小説ではなくコミックス版をベースにしたものなのだなと確信。
7日目は灯台の2階パーツ。順番的に必要な床じゃなくて2階のパーツの方が先に出てくるとは…。組み立てられないのでちょっと置き場に困る。
8日目はムーミンパパ。ムーミンが自立し、しっかり者のママが家庭を取り仕切っているため、自分の存在が薄くなったと感じているムーミンパパ。穏やかで変化のないムーミン谷を飛び出し、新しい土地で生活を始めればまた家族が自分を頼るようになるに違いない!と考え、無人島への移住を決意する。
子供の頃に読んだ時には「大人なのに子供っぽいパパだなあ」という印象だったのに、妻&母の立場になった今読み直すと「メンヘラモラ夫」にしか見えず、それに振り回されるムーミンママが可哀想でしかない。さらに歳を重ねればムーミンママのようにそんなダメさも大きな心で受け入れられるようになったりするのだろうか。
9日目。ようやく床材が出たので塔を組み立ててみる。割としっかりとした作りでいい感じだ。
10日目は竜のエドワード。原作では『ムーミンパパの思い出』に出てくる。うっかりふみころしてしまった相手を悼んで1週間ほど泣き、葬式代を出してくれる心優しきモンスター。
ちなみに一緒に写っているチョコレートケーキは先日作ったレモンピールをブラックココアパウンドケーキに練り込んで焼いたもの。ココア×レモンピールの組み合わせもかなり美味しかった。
11日目はトゥーティッキ。聡明で頼りになる、ムーミン一家の友達。彼女のモデルになっているのはトーベ・ヤンソンのパートナーだとのこと。
12日目はホムサ・トフト。原作ではムーミン達が出て行ってしまった後の谷の様子を描いた『ムーミン谷の11月』に出てくる。内向的な夢想家でムーミンママに「理想の母親像」をみて強い憧れを抱いている。ムーミンママに会うためにムーミン谷にやってくるが会えずに落胆し、その思いを募らせていく。
13日目はスナフキン。孤独を愛する旅人でムーミンの友人。原作とアニメとではかなり人格が違うので驚く人も多いと思う。(原作の方は苛烈な一面がある。)私はどちらのスナフキンも好きだが、アニメ版のCV子安武人さんのスナフキンは声・性格共に理想的な男性像であった。スナフキン最高。
14日目は灯台の先端パーツ。今回も床より先に先端パーツが出てきた。
アドベントカレンダー15日目はニョロニョロ。種子から生まれ、雷の電気をエネルギーとして活動する不思議な生き物。原作のスナフキンは大嫌いな公園番を懲らしめるためにニョロニョロの公園中にばらまいて感電させるということをやってのける。そこにシビれるッ!あこがれるッ!
アドベントカレンダー16日目は灯台床パーツ。パーツが全部揃ったので灯台が完成。ちなみにこの二日間の背景が同じなのは熱で寝込んでいたためである。(ベッドサイドテーブルの上で撮影している。)久しぶりに39度代の熱を出してしまい、流石に動けなかった。咳も喉痛も腹痛もなく、ただ熱だけが出て、4日目に憑き物が取れたように急に回復。一体なんだったのか…。
アドベントカレンダー17日目はスニフ。好奇心旺盛でお宝が大好き。臆病で飽きっぽく、すぐ拗ねるなど子供っぽいところもある。
アドベントカレンダー18日目は内装シール。島での生活でホームシックになったムーミンママは、灯台の壁一面にムーミン谷に咲いていた花の絵を描き始める。植物の育たない島に来たせいで大好きだったガーデニングができず、お料理も魚を使った物しか作れない。疲弊していく心を癒すためにひたすら絵を描くムーミンママの姿がなんとも切ない。
アドベントカレンダー19日目はムーミンママ。お料理もお裁縫も上手で、何があっても動じないおおらかな性格。こんなママになりたいと18年間頑張っているが未だなれていない。なんなら、大らかさでいえば私よりもななちの方が上かもしれない。
アドベントカレンダー20日目はうみうま。月の光を浴びて跳ね回るうみうまの神秘的な姿に魅了されたムーミンは友達になろうとするが、自分たちの美しさにしか興味のないうみうまはムーミンのことを歯牙にも掛けない。
アドベントカレンダー21日目はニブリング。手足がベタベタしていてなんでも齧ってしまうという厄介な性質を持つ。今回のフィギュアは見覚えのない造形で一瞬誰だかわからなかった。どうやらコミックス版の絵を元にしたものらしい。小説版では『ムーミンパパの思い出』に出てきて、ビーバーのような姿をしている。
アドベントカレンダー22日目は飛行おに。黒豹に跨り、世界を旅する魔法使いで、世界一大きな「ルビーの王様」を探している。他人の願いを叶える力を持つが、自分の願いを叶えることはできない。
アドベントカレンダー23日目はオバケ。オバケであることはわかるのだが…こんなのいたかなあ。ムーミンシリーズには時々オバケが出てくるが、どのオバケかは特定できなかった。可能性が高いのは『ムーミンパパの思い出』に出てきた、人を驚かすのが下手くそなオバケ。
アドベントカレンダー最終日は灯台守。ムーミンたちが住みついた灯台の元の管理人である。長年、この無人島で灯台を守ってきたが孤独に耐えきなくなって彼は灯台守をやめてしまう。そこにムーミン一家がやってきて、一家と交流するようになり、自分の本来の役目を思い出し…灯台は再び灯りを取り戻す。
出てきたキャラクターを並べてみると、コミックス版の『ムーミンパパ海へ行く』は、小説版の『ムーミンパパ海へ行く』をベースに『ムーミンパパの思い出』や『ムーミン谷の11月』の要素を織り交ぜてる形で作られているのだろうなあと予想がつく。思った以上に色々なキャラクターが出てきて楽しかった。機会があったらコミックス版も読んでみようかなという気になった。
自分の趣味のものを、自分のためだけに買ってそれを楽しんだのは久しぶりだったような気がする。自分のためだけのお楽しみが毎日あるというのがなんだかすごくワクワクしたし嬉しかった。ムーミンアドベントカレンダー、大満足。
2024.12.24投稿