Missionでいざ鎌倉へ
この週末はIngressのイベントMissionでいざ鎌倉(Mission Day the 鎌倉)に参加してきた。
ミッションデーとは
Ingressの「ミッション機能(指定ポータルを回るスタンプラリー的なゲーム)」を活用したイベントで、各地のエージェントにより企画・運営されている。地元エージェントがミッションを作成することにより、その土地の歴史的・文化的に価値のあるポータルはもちろん、隠れた人気スポットなどがコースに組み込まれるので、より深くその土地の魅力を知ることができる。ゲームを活用した新しい形の町おこしのようなイベントで、世界各地で実施されている。参加登録は不要で、指定日に専用のミッションを指定の数(今回は6つ以上)をクリアすることにより「ミッションデーメダル」が付与される。
9年目にして初参加
Ingressをプレイして9年目になるがミッションデーへの参加は初めて。今まで参加してこなかったのは、子育て中は時間がなかったし遠出も難しかった&フィールド構築の方が好きなど色々理由はあったのだが、1番の理由はものすごく方向音痴なのでミッション自体が苦だからだ。
今年に入ってから地元でちょこちょこミッションをやるようになり「知っている場所なら大丈夫かも」と自信がついた。鎌倉は母方のお墓参りで定期的に訪れるので多少土地勘がある。日帰りできる距離だしデビュー戦にはいい機会だ。ななち(昨年Level8になった)と一緒に行けたら心強かったのだが、ちょうど部活の引退式と重なってしまったので単身で乗り込むことにした。
Mission Day the 鎌倉に設定されているミッションは全部で18。今回は欲張らずメダル付与条件である6ミッションクリアを目指す。
明月院を目指したはずが…
Mission Day the 鎌倉のポータルサイトと睨めっこしながら、全18ミッションの中から、どのミッションをどの順番でやるのかを検討。紫陽花の季節だからとりあえず明月院は行きたい。朝一に北鎌倉へ向かい、明月院を散策してから鎌倉駅へ行き、駅周辺のミッションをやるという計画をたてた。
北鎌倉駅に到着するとそこには大勢の観光客と…エージェントがいた。Ingressをプレイしているとなんとなく所作・出で立ちからエージェントを見分けることができるようになる。「交流はスキャナの中でバースター越しに!」をモットーにしているので、できればリアキャプは避けたい。観光客に擬態しようと必要以上にスマホをみないようにしてミッションを進めていたのだが…これがよくなかった。北鎌倉駅から円覚寺までは順調にクリアできたのだが、続けて明月院のミッションを進めたところ、ミッション完了時に目の前に現れたのは建長寺だった。
なぜ…?どこで間違えた?とミッションマップを確認すると「明月院をスタート地点とするミッション」であり「明月院を目指すミッション」ではないことが判明。最初から間違っていた…。GoogleMapを立ち上げ、スマホと睨めっこしながら来た道を戻る。観光客に擬態することも諦め、往路で拾ったキーでリンクを飛ばしながらスタート地点の石碑を目指す。石碑の横道を奥に入ると明月院があった。
- 拝観時間:9:00~16:00(6月は変更の場合あり)
- 拝観料:高校生以上500円、小中学生300円、障害者無料(付添1名無料)
紫陽花がみだれ咲く鎌倉石の参道を登ると本堂に着く。
紫陽花はシーズン終わり気味であったが、朝方の雨のおかげで生き生きとしていた。
本堂の前には仏教観を表現した枯山水庭園がある。
参拝後、御朱印をゲット(書き置きのみ。)
近くに出ていた出店できんつばを購入。開催地でお金を落とすのもエージェントの大切な仕事だ。
浄智寺の布袋尊
明月院参拝後、近くにあった浄智寺を目指すミッションに取り組む。
浄智寺は鎌倉五山第四位の臨済宗系のお寺だ。
- 拝観時間:9:00~16:30
- 拝観料:大人300円/小人(中学生以下)100円
境内には竹林があったり湧き水があったりと自然豊か。
境内裏の洞窟に布袋尊の石像が祀られている。「ドーン!」という声が聞こえてきそうな、喪黒福造みのある表情の布袋様。
福徳円満を祈願し、御朱印をいただく。
激戦の鎌倉駅前
浄智寺から鎌倉駅までどうやって行こうかと悩みながら歩いていると、ちょうどバス停があり、しかもタイミングよく鎌倉駅行きのバスが来たので乗車。駅前は観光客で溢れていたが、その中に多くのエージェントも紛れていたに違いない。駅前でスキャナをひらくとビーコンは乱立しているし、周囲のレゾは燃えてるし、XMが溢れすぎていて自分のカーソルが見えない状態になっていた。
サーバに負荷がかかりすぎているのか、人が多すぎて電波状況が悪いためなのかわからないが、アプリが重くミッションをこなすのが大変だった。でも、リンクとバースターが飛び交い、いたるところでワンコレゾが行われている激戦状態は久しぶりですごく楽しかった。かつての全盛期の頃を思い出し、懐かしく感じた。
スマホのバッテリーと体力が限界を迎えつつある中、なんとか駅前3つのミッションをこなしミッションデーのメダルを取得。
MD鎌倉のメダルも6つ綺麗に並んだ。これらのメダルデザインも地元のエージェントさんが行っているようだ。
ゲームのプレイヤーが主体となってイベントを企画し、事前の広報活動や当日の運営も担うというのは、他のゲームでは見られないシステムだ。楽しいイベントを企画してくれた鎌倉のエージェントさんに感謝しつつ帰路につく。
ミッションデーはゲームとリアルの世界が絶妙にクロスしたIngressならではの魅力的なイベントだと思う。オフ会のようにリアルな交流を楽しむ人はもちろん、私のように積極的な交流は望まないがなんとなく集まって一緒にゲームをしたいという人も気軽に参加することができるので、気になっている人はぜひ参加してみてほしい。
2024.7.1投稿