HPVワクチン(カーシダル)接種
昨日は私にとって一つの記念日であった。ななちのHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種の三回目が無事に終了し、子供が受けた方が良いとされている予防接種をフルコンプリートすることができたのである。2006年11月、3ヶ月の時のBCG接種から15年、ようやく全てのワクチン接種が完結してホッとした。
HPVワクチンは小6(12歳)から打つことができたのだが、せっかくなら9価ワクチン(シルガード9)がいいなと思い、日本で承認されるのを待っていた。ようやく2021年2月に日本でも承認されたが、当面の間は任意接種でしか受けられず、しかも市内では接種できる病院がないことがわかったので、それならば公費で受けられるうちに4価ワクチン(カーシダル)を受けておこうと5月から接種を始めた。2回目は1ヶ月後の6月に接種、そして今回3ヶ月空けて3回目を接種した。
1回目、2回目は共に接種部位がじんわりと痛い程度の副反応(日常生活に問題なし)だったが、3回目の今回は打った方の腕を持ち上げると強い痛みがくるという状態が丸一日続いたようだ。腫れや赤みはなく筋肉痛のような痛みだと言うので、ワクチンと言うより筋肉注射による影響だと思われる。
お医者さんの話によると、同じ筋肉注射である新型コロナワクチンよりも接種する量が多い分、腕の痛みが強く出やすいとのこと。左腕に接種&翌日を休みの日にスケジュールしておいて正解だった。その腕の痛みも24時間経過した今はさほど気にならなくなったようだ。それ以外の副反応は何もなかったので一安心。来月には問題なく新型コロナワクチンも接種できそうだ。
HPVワクチンは、一時期センセーショナルに副反応が取り沙汰された関係で、現在は積極的な接種勧奨を控えている市町村が多い。うちの市も接種勧奨しておらず、接種した病院の話では去年接種したのは3人だけだったそうだ。ななちの周りの友達も誰も接種していない。
日本では年間1万人が子宮頸がんにかかり、そのうちの2800人程度が亡くなっている。HPVワクチンは子宮頸がんの発症の原因となるHPVウィルスへの感染を予防することができるので、がんを予防する高い効果が期待できる。私も接種に関して多少の不安はあったが、両家ともにガン家系であること、今まで予防接種で大きな副反応はなかったことなどを考慮し、ななちの場合はベネフィットの方が大きいだろうと判断。最後にななちとも相談して、接種を決めた。
新型コロナワクチンもそうだが「なんとなく怖いから」とか「みんな打ってないから」といった感情や周りの雰囲気で接種を判断するのではなく、科学的なデータに基づいて自分にとってリスクとベネフィット、どちらが大きいかを見極めて冷静に判断することが大切だと思う。
2021.9.23投稿