ダークチョコ&ママレードのカップケーキ

今年のバレンタインデーは『チョコレートのお菓子』に載っていた「ダークチョコママレードパウンドケーキ」に挑戦した。

パウンドケーキに挑戦したのにどうしてタイトルがカップケーキなのかというと、ちょっとした事故がおきたためである。

この本のレシピを使うのは初めてだったが、パウンドケーキは作り慣れているのでまあ失敗はしないだろうとタカをくくり最初からアレンジして作ることにした。レシピにはママレード140gを練り込むとあったのだがこれを地元農家さんから買ってきた手作りみかんジャムに置き換えて作ったのである。このジャムはみかんと砂糖とレモン果汁しか使用していないため、みかんの味が濃くてとても美味しい。だからケーキに入れても絶対美味しくなるという確信があった。

生地をパウンド型に入れた時、いつもより生地がゆるい感じがしたが、湯煎したチョコレートが150gほど入っているからこんなものかなと思い焼き始める。20分くらいすると香ばしい匂いがただよってきた。膨らみすぎてケーキの先端が天井にあたって焦げたのかしらと思ってオーブンを覗くと、パウンドケーキの型から生地がどろりと溢れ出ていて、天板の上でじゅうじゅう焦げていた。それはまるで聖杯から溢れ出る災厄の泥。驚きのあまり変な声がでた。

原因はおそらくみかんジャムの水分が多かったためであろう。チョコレートが入っているためただでさえ緩めなところに水分の多いジャムを混ぜ込んだため、生地が水っぽくなってしまったのだ。

慌ててオーブンから型を出し、中途半端に加熱されたドロドロの生地を背の高いカップに入れかえて焼いてみた。今の加熱でジャムの水分もとんだことだし、熱が通りやすいように小分けにして焼けば復活できるのではないかと思ったのである。ダメ元だったが成功し、作り直しは免れた。慣れているからといっていいかげんに作ってはいけないなと反省。(味はよかった。)