絵本レビューとWwbと…

老いも若きも…

この数日、うちの裏の小道を散歩する人の数が急激に増えた。おそらくその多くはポケモントレーナーだと思われる。うちの近隣は、田舎の住宅街の割には、ポケストップが充実しているのだ。(田舎の住宅街の割にはAGが多かったというのが主な原因だと思われる。)親子連れに、中高生のグループ、そしてガチっぽい大人…。みんなスマホ片手に、ポケモン捕獲に勤しんでいる。この夏、オリンピックと同じくらい、あるいはそれ以上に、盛り上がることになるのではないか…と思われる勢いだ。

私はポケモン世代より上だし、ななちもあまりポケモンには興味をもたなかったので、ポケモンについてはピカチューとニャースくらいしか知らない。そんな私がリリースと同時にインストールし、プレイしているのは、昨年、ある意味ポケモンGOの前身とも言える位置ゲームIngressにハマっていたので、それと比較してみたかったからである。
ゲームの性質としては、ポケモンが現れたらそれを捕まえ、最終的にポケモン図鑑をコンプリートさせるというコレクトゲーム要素が主軸となっており、そこにポケモンを進化させて強くするという育成ゲーム要素、強く進化したポケモンを、ジムで戦わせるバトルゲーム要素、戦いにより所属するジムの勢力域を広げるという陣取りゲーム要素が加わっている。なので、人によって色々な楽しみ方ができる。

Ingressも、ミッションやフィールドアートなど、色々な楽しみ方が可能だが、基本的にはチーム対抗の陣取りゲームなので、あまり自由なプレイをすると周りから疎まれるという側面があった。またIngressは、リアルタイムに表示されるプレイログを参考に、敵や味方の行動をよんで先手を打つ…という戦略ゲーム的要素が強い。そこが醍醐味であり、のめり込む原因でもあるのだが、攻撃してきた相手がはっきりとわかるため、相手に対し負の感情を持ちやすいという問題がある。

その点ポケモンGOは、ログも出ないし、三つ巴の戦い(私の選んだ黄色チームは最弱勢力なので、パワーバランス的には三つ巴とは言えなさそうだが…。)なので敵・味方意識もそれほど強烈に出ない。ソロプレイを前提としているため、他プレイヤーの動きによって自分のレベルや実績が阻害されたりすることもない。のめり込む要素は薄くなったが、その分、自分のプレイスタイルで自由にプレイしやすくなったのではないかと思う。

ゲームのシステム的な部分については、Ingressを踏襲した部分が多いような気がする。Ingressのポータルの多くが、ポケモンGOでも、アイテムがもらえる「ポケストップ」や、バトルができる「ジム」として登場している。表示される写真や説明文なども、Ingressと同じものが使用されていた。自分が撮影した写真がポケモン世界で使われていると言うのは、ちょっとテンションが上がる。

ARでポケモンが登場するという部分は、全く新しいシステムだ。ポケモンをそんなに知らなくても、こんな光景を見てしまうと夢中になってしまう人が多いのも理解できる。

ポケモンに興味がなかった私でもなんとなくワクワクしてしまうのだから、ポケモンにはまっていた人達にとってはたまらないのではないだろうか。私のママさん友達の中にも「息子が小さいころはまっていた世代のポケモンだから懐かしくて!」と親子で楽しんでいる人がいる。思春期に突入し、ちょっと距離ができてしまった親子が、ポケモンゲームを通じて会話が増えたり一緒に出かけたりするようになった…なんてこともあるのかもしれない。Ingressが仮想世界通じて、リアル世界の人々と出会い、交流するよう設計されたゲームであるのに対し、ポケモンGOは、リアル世界の友達や家族と連れ立って、仮想世界を楽しむように設計されたゲームなのだと思う。

余談だが、我が家でポケモンを起動すると、かなりの確率でズバットが湧いて出る。プレー開始4日目にして飛行タイプのポケモンを58匹捕獲。そのほとんどがズバット…。コウモリの巣でもあるんじゃないかってくらいだ。とりあえずゴルバットに進化させてみたがやっぱりかわいくない…。最近拾った卵を頑張って5キロ歩いて孵化させたら、変なガスの塊みたいなのがかえってさらにガッカリ。育てがいのあるかわいいポケモンが欲しい…。

2016.7.26投稿

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