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イマドキの貞子

新聞もとらず、テレビもあまり見ないため、朝のラジオと時折友達がFacebook に流してくれるネット記事とで世の中のニュースを知ると言う、かなり情報ストイックな生活をしているのだが…。先日「貞子が始球式に出た」と言う記事が回ってきて衝撃を受けた。

先月、横浜駅で「貞子VS伽倻子」と言う映画の予告ポスターを見て、なんで別々のホラー映画の霊同士が、怪獣対決みたいに対決することになってるんだ?と驚いたのだが、その映画のプロモーションとして、貞子と伽倻子による始球式が行われたようだ。

小説で『リング』 のシリーズを読んだ時は、ビデオで呪われるとか、コンピューターウィルスだとか、ストーリの展開がセンセーショナルで、怖いというよりも読み物としてとても面白いと思った。なので、ホラーは苦手だが「ストーリー全部知ってるから怖くないはず!」と映画も余裕をこいてみたのだが、映像化された貞子の不気味さは想像以上(特に最後にから出てくるところ)で、若干トラウマになった。

そんな貞子が、あの黒髪を振り乱して始球式に登場。さらには番宣のために、Twitter で楽しそうにつぶやいてもいる。(ちなみに伽倻子の方はイマドキの主婦らしく、Instagram にほのぼの親子生活を投稿していた。)それらを目にした時の私の中における貞子のキャラ崩壊はすさまじいものだったが、これが今の時代というものなのだろう。あるいは、ビデオデッキが駆逐され、呪いのテープをダビングすることができなくなってしまった貞子の懸命な生き残り作戦なのかもしれない。なんだか自分がとても歳をとってしまったような気がする衝撃的な出来事だった。

2016.6.9投稿

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