おすすめ絵本:『スーホの白い馬』(福音館書店)



馬の物語で外せないのが『スーホの白い馬』である。有名なモンゴルの民話だ。確か小学校の教科書にも載っていたはずだ。少年と馬の友情物語であるが、先週紹介したキャリコとは対照的にそのストーリーは切ないものである。

巨大な権力によって引き裂かれた少年スーホと白馬。しかしながらその純粋な友情は、権力をも死をも超越する。…馬頭琴の誕生の由来を描いた、哀しくも美しい物語である。独特なタッチのノスタルジックな絵は、ストーリーの温かさ、残酷さ、哀しさ、美しさを強烈に訴えかける。

ななちにはまだ悲しいという印象の方が強すぎたようで、繰り返し読もうとはしなかった。この物語を美しいと昇華できるようになるには、まだ少し時間がかかりそうだ。