先日実家に帰った際に、一つの箱を持って帰ってきた。結婚前に部屋を片付けた時に「不要だけど捨てきれない微妙な品々」をとりあえず詰め込んでおいたものだ。いずれ落ち着いたら整理しようと思って11年の月日が経ってしまった。

11年間使わなかったということは、もう捨ててしまっても今の生活には支障がないということだ。そのままさっくり捨てても良かったのだが、当時の私は一体何を詰め込んだんだろうと気になって開けてみた。
なるほど。これか…。

小学校、中学校時代のサイン帳と友達からもらった絵…これは懐かしい思い出の品々なのでとっておくとして、問題は箱の大部分を占めていたコイツだ。中学時代にハマっていたドラゴンボールのカードダスのファイル、二冊分。カードは第3弾〜第7弾まで100枚程度。基本的にベジータのキラカード狙いだったので、どの弾もコンプリートしているわけではない。どの弾もベジータのキラカードが出た時点で買うのをやめてしまっているためだ。一枚一枚ファイルしてあるので状態は良いのだが、コレクションとしては不完全なので売るのも難しいだろう。

もう不要なものだが、ゴミとして捨てるのはなんだか惜しい。ベジータのキラカードが出るまでとお小遣いを投資してカードダスのダイヤルをキコキコ回したあの日々をバッサリ切り捨ててしまうようで、なんだかさみしい気がする。もう何十年かしたらお宝になったりしてくれないだろうか。

ドラゴンボールと言えば、現在17年ぶりに映画「ドラゴンボールZ〜神と神〜」が公開されている。鳥山明がキャラクターデザイン及びストーリーを手がけ、Z戦士フル出演、しかもラスボスは山ちゃん。めちゃくちゃ興味があるが…親子で賑わっていること間違いなしの会場に30代後半の大人が一人で鑑賞していたら絶対アウェーだし、子連れのママさん方に「あの人マニアよね…」と冷ややかな視線を投げられるに違いない。そんな訳で春休み中、「絶対面白いから一緒に観に行こう！！」と必死にななちを口説いたのだが…「怖そうだからやだ。」とすげなく断られてしまった。（ジョジョが見られるなら大丈夫だと思うのだが。）

春休みが終わった今、平日のレディースデーならば親子連れは少ないに違いない。むしろ同類の方々で賑わっているのではないだろうか。子供が学校に通う平日のレディースデーの朝一からドラゴンボールを上映しているなんてこと自体が、大人のオーウドファン向けだとしか思えない。今こそチャンス？…と思いながらも、イマイチあと一歩の勇気が出せずに今日もレディースデーを逃してしまった。