『わたしのワンピース』(こぐま社)
ある日空からふわふわと落ちてきたまっしろなきれ。「ミシン カタカタ ミシン カタカタ」とうさぎさんはワンピースを作る。「ラララン ロロロン」と歌いながらそのワンピースを着てお花畑を散歩すると、なんとワンピースが花模様に変わる。
「わたしに にあうかしら」と歌いながら歩いていくと雨に降られる。すると花模様にワンピースは水玉模様変わる。このように、原っぱを歩くとくさのみ模様に、小鳥に出会うと小鳥柄にと、ワンピースは次々にまわりの風景を描いていく。素朴なタッチの絵と音の繰り返しにより不思議な夢を見ているような世界を描いた絵本である。
この絵本を初めて読んだのはななちが2歳の時だった。小花柄のワンピースを着せると「ラララン ロロロン」とスキップしたり、水玉もようのチュニックを着せると「水玉もようのワンピース!」と喜んだりしていたものだ。大きくなりスカートはあまり好まななくなってしまったななちだが、なぜかワンピースだけは着てくれる。もしかしたらこのうさぎさんのおかげかもしれない。
2013.3.9投稿