『そりあそび-ばばばあちゃんのおはなし』
寒いとついつい家に引きこもりがちになってしまう。寒がりの私とななちは毎日ホットエリアの取り合いだ。妥協策として、私がホットエリアを膝にかけ、その上にななちが座るというサンドイッチ的な使い方をしている。二人とも直径70センチの円内から出ることができない日々を送っているが…「ばばばあちゃん」が見たらなんというだろう。きっと「いい わかいもんが だらしないねえ」と一括するに違いない。
「ばばばあちゃん」の遊び方は実にワイルドだ。「さむいひの とくべつな あったまりかたを おしえてやるよ」と子供の動物達と元気一杯にベッドでピョンピョントランポリンをする。そう言えば、私も子供の頃良く弟と飛び跳ねたものだ。子供にとってはとても魅力的で楽しい遊びだが…よく怒られる遊びでもある。理由は次のページをめくるとよくわかる。「メリメリ、パッキーン」とベッドの足が折れてしまったのだ。「ほらね〜、やっぱり〜!」と、毎回大笑いするななちお気に入りのくだりだ。しかし、こんなことでは動じないのが「ばばばあちゃん」。更なるワイルドな遊びを考えつく…。
なかなか現実では叶えられない、子供目線の楽しい遊び。せめて絵本の中だけでは、思い切り自由に、好きなだけワイルドに楽しんでもらいたい。
2013.1.11投稿