千代紙スウォッチ
重い腰をあげて年賀状をつくる。祖父母の喪は半年で明けるそうなので、親戚以外は普通の年賀状を送ることにしたのだ。来年は巳年。ヘビ…。イマイチうまくイラスト化出来る気がしない。シンプルな形をしているからこそ、デフォルメしにくい。
去年の龍も、上手く描けずに結構苦労した(なんとか髭とたてがみでそれらしくみせたが…。)のに、ヘビとなるとたいした特徴もなく、誰が描いても同じような感じになる。それ故、バランスや構図、細かい部分で、画力の差がハッキリでてしまうような気がする。とりあえず何枚か描いてみたが、納得できる仕上がりではなく、グツグツ煮詰まってしまう。
そんな時、ふとななちの折り紙が目に入った。こうなったら折り紙でヘビでも作ろうか…と思った時、唐突に、以前祖母から綺麗な千代紙をもらった事を思い出した。あまりにも綺麗で使うのが勿体無くそのままとっておいた。結果、使う機会を逸して大人になってしまったのだが、結婚して引っ越す時、「何かに使えるかも」と荷物に入れた。絶対この家の何処かにあるはず!と文房具置き場を探しまわると、ラッピング用品に紛れておいてあるのを見つけた。
早速お正月っぽい華やかな千代紙を数枚選び、Macに取り込む。jpgファイルをイラレ形式に変換し、スウォッチとして登録。和柄のスウォッチを沢山作ることができた。この千代紙スウォッチを、背景画像や文字に適用してみると、ぐっとお正月らしいデザインになった。頑張って描いたヘビ君は、隅の方に小さく配置。あとは、お気に入りのななち写真を選んで丸抜きして貼り付ければ、プライベート版写真入り年賀状の完成だ。巳年テイストは薄めだが。
20年の時を経て、千代紙を使うことができた。しかも使っても綺麗なままだ。時間のある時に、この千代紙を全柄取り込んでおこう。
あとは写真を張らない夫&会社関係用の年賀状の作成だ。こっちはどうしようか…。
2012.12.3投稿