絵本レビューとWwbと…

ChatGPTの導入と使い方

ChatGPTの使い方

先日CEOが来日して日本に開発拠点を置くことを検討しているとの報道があったことから更に注目が集まっているOpenAIのChatGPT。若干今更感はあるが ChatGPTとは何なのかどんなことができるのかどうやって使うのか(利用者登録の流れ)についてまとめておく。

  1. ChatGPTとは
  2. ChatGPTでできること
  3. 利用者登録の流れ

ChatGPTとは

ChatGPTとは、OpenAI(アメリカ)が開発した大規模言語モデルである。自然言語処理技術を用いて人との会話や作文・要約などを行うことができるAIで、先日紹介したbingの会話型検索にも使用されている。

ChatGPTでできること

ChatGPTではどんなことができるのか。身近な使い道をいくつかあげてみよう。

作文

指定したテーマに関する文章を作成することができる。例としてChatGPTとは何かを説明する文章を書いてもらった。

私が送った指令(プロンプト)は「ChatGPTについてわかりやすく簡潔に説明してください。」と「もう少し、平易な言葉で短めにお願いします。」という2つのみである。テーマと用途を指定するだけで文章を作成してくれる上に、書いた文章に対して「もっと短く」とか「平易な言葉で」などダメ出しをすることもできる。プレゼンの原稿や結婚式の挨拶などをChatGPTに書かせる人も出てくるに違いない。

対話

人間の対話の模倣ができる。SiriやGoogleなどと同じく「ありがとう」の声かけに「どういたしまして」と答えたりするものだが、その言葉選びのレベルが高く、中に人がいるんじゃないかと感じるくらいに自然な会話になることもある。一方で、日本語のダジャレやクイズなどまだ苦手な分野もある。今後の進化が楽しみだ。

文章の要約

長い文章を要約することができる。例えば『桃太郎』を要約するよう頼むと以下のように答えてくれる。

自分で書いた文章を流し込んでそれを要約することもできる(無料版には文字制限あり)ので、サイトディスクリプションを作成する時にも使えそうだ。

コード生成

Webデザイナー的に便利なのはコードの生成である。これについては後日別記事をあげる予定だが、例えば「クロスフェードスライダーを作りたい」というメッセージだけで、HTMLとCSSを使ったコードを生成することができる。

このようにChatGPTの機能は多彩であり、うまく使いこなすことでかなり便利なツールとして利用することができる。今後更なる進化が期待されるし、生活の中にもどんどん入り込んでくることが予測されるので、今のうちに使い方を理解しておくことをおすすめしたい。黎明期から触っていた方がAIの特性(得意なこと・苦手なこと)を理解しやすいし、AIをどのように活用し共存していけばよいのかイメージがしやすくなると思うからだ。

利用者登録の流れ

ChatGPTはWeb版とAPIがあるが、プログラミングに利用するのでなければWeb版を利用するのが一般的だ。ChatGPTのWeb版は、ブラウザ上で利用可能なサービスであるため、新たにアプリケーションを入れる必要はない。OpenAIの利用者登録さえ行えば誰でも無料で利用することができる。ただし、現在(2023年4月)無料で公開されているバージョンは3.5で最新版ではない。最新版のGPT-4を利用するためには有償プランにする必要がある。(尚、bingに使用されているのは最新版のGTP-4なのでそちらを使うという手もある。)

登録に必要なもの

OpenAIのアカウント登録に必要なものは以下の3つ。

  1. メールアドレス・Googleアカウント・Microsoftアカウントのいずれか
  2. 生年月日
  3. SMS認証が可能な電話番号

つまりこの三つの情報はOpenAIにより紐付けれる事になるのでその点をよく理解した上で登録する必要がある。(電話番号と紐づけたくないメールやアカウントは使用しないこと。)

アカウント登録の流れ

1.ChatGPTの公式サイト(https://openai.com/blog/chatgpt/)にアクセスし「TRY CHATGPT」からログインページへ移動する。

ChatGPT利用登録

2.ログイン画面右側の「Sign up」を選択し、アカウント登録を行う。

Chatgptサインイン

3.メールアドレス、Googleアカウント、Microsoftアカウントのいずれかを選ぶ。ここではGoogleアカウントで登録している。メールアドレスで登録する際は、後ほど自分でログインパスワードを設定する必要がある。

4.利用するGoogleアカウントを選択する。

5.生年月日を登録する。

6.利用者の国で「日本」を選択したら、SMS認証が可能な電話番号をハイフンなしで入力する。

7.ショートメールで送られてきた6桁の認証コードを入力してSMS認証を行えばアカウント登録は完了だ。

注意事項の確認

SMS認証が終わると、ChatGPTを利用する際の注意事項の確認が行われる。ユーザはこの内容を確認し、同意した上で利用する必要がある。流されがちだが大切なことが書いてあるので概要を説明する。

まずOpenAIの目的がシステムを改善してより安全にするためのフィードバックを得ることだと書かれている。続いて、AIの管理者はいるものの不正確または誤解を招く情報を生成して攻撃的または偏ったコンテンツを生成することがあること、そしてAIの回答が必ずしもアドバイスを意図しているものではないことが書かれている。つまり、Chat GPTはSF小説やアニメに出てくる全治全能のAIではないのでChatGPTの情報や回答を盲信してはいけないということをしっかり理解しておく必要がある。

続いては情報管理についての注意事項。

ChatGPTで行われた会話はシステムを改善するためにAIトレーナーに確認される場合があるので機密情報を共有しないでくださいとある。ChatGPTを仕事で活用しようと考えている人も多いと思うが、情報漏洩には気をつけなければならない。プレゼンの文章作成のために社外秘の企画情報を書き込んでしまったり、システム開発の現場でプログラムを生成するために会社の機密が含まれるコードを書き込んでしまったりしたら、OpenAIに筒抜けになる。実際に情報漏洩が起きたためにChatGPTの業務利用を禁止している企業もある。

最後はフィードバックへの協力依頼だ。ChatGPTとの対話の中で良かった回答、または役に立たなかった回答があった場合は右上のアイコンでフィードバックを送ることができる。ChatGPTの機能向上のため、積極的に協力してあげよう。

ChatGPTを日本語で使う

注意事項を確認して同意したらChatGPTが利用可能となる。ブラウザの下にあるテキストボックスに質問や指令(プロンプト)を入力し、入力が終わったら紙飛行機マークをクリックして送る。OpenAIはアメリカの企業なので基本言語は英語となっている。ChatGPTを日本語で利用したい場合は、テキストボックスに日本語入力するだけでよい。自動で使用言語が切り替わり、日本語で返答してくれるようになる。

このように言語切り替えの必要はないので気軽に使うことができる。

文章作成や要約、コードの生成などを瞬時に行ってしまうChatGPT。有能すぎるAIの登場により人間の仕事がなくなってしまうのでは…と不安に思う人もいるかもしれない。確かに将来的にはそうなる可能性もあるが、現時点においてはまだ万能のAIとは言い難い。また別の記事で書く予定だが、現在のChatGPTは注意事項にもある通り不正確または誤解を招く情報をを生成することが多々ある。文章生成にしろコード生成にしろ、すらすらと流暢に誤った情報を回答することもあるので、人間側がきちんと知識や技能を持って指令(プロンプト)を送り、正しい回答へと導いていく必要がある。

この先のバージョンアップによりChatGPTは更に進化し、回答もより洗練され正確なものになっていくとは思う。しかし使う側の人間が文章を書くスキルを持っていなければChatGPTに自然で読みやすい文章を書かせることはできないだろうし、プログラムの知識がなければChatGPTに最適なコードを生成させることはできないだろう。高度なAIを使いこなすためには、人間側も知識や技術を身につけていくことを怠ってはならないと思う。

AIサービスレビュー

  1. Chromeでbingを使う
  2. ChatGTPでウェブサイトを作る
  3. 過信は禁物!ChatGPT
  4. ChatGPTの使い方
  5. bingと話そう

2023.4.11投稿

最近の投稿

レビュー記事

Work-life

Hobby

Diary